全国の通信記事
2023年3月27日号
福岡 栗原正震上人の本葬儀式
【福岡】令和五年三月二十七日福岡県直方市長遠寺(栗原正典住職)本堂にて第十八世、栗原正震上人の本葬儀式が営まれた。
栗原上人は、一月二十日遷化。世寿八十八歳。法号は稱明院日隆上人。刀禰義弘宗務所長を導師に迎え、多くの僧侶、ご縁を結ばれた方々が参列した。
栗原上人は、昭和六十年宗会議員初当選から平成十七年までの二十年間、五期に渡り宗会議員を務め、任期中には、正全会幹事長、無所属議員クラブ会長、内局にて護法伝道部長、庶務部長、総務局長、伝道局長を歴任し宗門発展に尽くされた。
式の半ばに、宗門代表として田中恵紳宗務総長、友人代表として渡邉一之師(神奈川県本長寺院首)、上田尚正師(京都府立本寺貫首)より弔辞が読み上げられた。
謝辞で栗原正典住職より「皆様方には父が大変お世話になりました。これからも長遠寺のために一生懸命努めて参りますので宜しくお願い致します。」と挨拶された。
その後、栗原正震上人の生涯をまとめた映像が放映され、正典住職より、「我が人生に悔いはなし、栗原正震。ありがとうございました。」と挨拶され参列者からたくさんの拍手が起こり閉式となった。
その後会場を移し、栗原正震権大僧正を偲ぶ会を開き、参加者による献花が行われた。
その後栗原上人とのエピソードを語り合い、思い出を共有する時間となった。
最後に副干与人である中村公彦師(小倉眞浄寺住職)より「皆様も色々な場で正震上人の事を語り思い出していただきたいと思います。思い出をずっと語り続ければ、ずっと一緒に生きていけると思っています。」と挨拶され閉会となった。
千葉東 高橋廣存師米国に特許出願
【千葉東】匝瑳市妙福寺の高橋廣存住職は令和4年6月15日、化学製造の知識を生かし、不用な竹や樹木から水素を製造する効率的な方法の特許権を取得した。更に生産効率を高めた特許を昨年10月7日に出願し、今年の3月27日特許権を取得した。出願の一年以内に海外に特許出願すると、日本で出願した日に海外に特許出願したとみなされ、それ以降の類似特許出願より有利に審査してもらえるという国際的取り決め「条約」があるそうだ。
高橋師は「竹や樹木の工業的有効利用が可能であり、従来の方法より化石燃料を減らすことができ、二酸化炭素対策が充分可能であることを認識して、地球にやさしい共存共栄の世界になるように願っている。」ため、海外の技術者に認識し直してもらおうと自費で海外にも特許出願していると話している。その特許の生成ガスから発電や製鉄だけで無く、ガソリン代替の液体燃料製造も可能性が高いそうだ。よって、自費で特許出願してでも、多くの人の理解を得ようとしている。
海外特許出願には多額の費用がかかるので、クラウドファンディングを検討しているそうだ。もし、インターネットで見かけたらポケットマネーを送ってくださいとのこと。日蓮大聖人の生誕800年に竹や樹木の資源化の本を出版し、特許も出願しているので、自然環境対策を日蓮大聖人に託された気がしているそうだ。
皆で協力して地球温暖化対策に取り組みましょう。
2023年3月26日号
島根・第40回統一信行
【島根】日蓮宗島根県宗務所(新間信應所長)並びに日蓮宗島根県檀信徒協議会(川神清孝会長)が共催で3月26日、「第40回統一信行」を日蓮宗島根県教化センター(文谷孝順センター長)が行った。会場は出雲市民会館で、僧侶檀信徒約30人が参加した。4年ぶりの統一信行となった今回は、蔵本知宏師(益田市妙法寺住職)の講演と、書写行の二本立てで開催された。
講演では、蔵本知宏師(益田市妙法寺住職)が「法華経に説かれる本当の幸福とは」と題し、寺庭婦人として長年自坊を守り続けてきた母親の介護の体験談を紹介。介護とは親が命懸けで行う最後の子育てであり、生老病死を全身全霊で教えてくれたこと、その介護体験を、法華経の菩薩行を引用し幸福について語った。
参加者からは「信仰や信行は出逢いや日常生活の中に転がっており、そこに幸福があると気付かされた。」との声が聞かれた。