全国の通信記事
2021年9月25日号
福井北 青年会主催「お焚き上げ祭」
【福井北】令和3年9月25日、福井県永平寺町、圓壽寺を会場に、福井県北部日蓮宗青年会主催のもと「お焚き上げ祭」が開催された。近年、防火や地域環境問題から、開催しづらくなっているお焚き上げ式。当管区でも、平成初期頃までは同管区修法師会主催で年1回行われていたが、上記問題が表面化し、開催が出来なくなっていた。
時節柄、当日の参拝を呼びかけることは出来なかったが、青年会の呼びかけにより、神社でのお焚き上げや、左義長などの多宗派の行事には持っていきづらいものや、古くなった仏具や経本などが、管内寺院、檀信徒から、様々なお焚き上げが多数寄せられた。
福井県北部宗務所長、定兼龍順上人をはじめ、管内有志上人と圓壽寺檀信徒数名が見守る中、青年会員による読経、修法が行われ、会長により火入れされた。檀信徒からは、「一般ごみとして整理できないものを、ご供養して頂けてありがたい」との声が多数寄せられた。
主催した同管区青年会会長羽野尚文上人は、「コロナ禍の中、返納に困ったお札やお守り、卒塔婆やぬいぐるみなどを供養する、お焚き上げの必要性を改めて感じ、圓壽寺檀信徒並びに管内寺院のご協力のもと、無事安全に執り行うことが出来た。今後、定期的に開催できる行事にしたい」と感謝の意を述べ、行事を終えた。
新潟西 刈羽村玉泉寺で法燈継承式
【新潟西】9月25日、澄み渡る秋晴れの中、刈羽郡刈羽村の玉泉寺にて法燈継承式が執り行われた。
玉泉寺は平安時代に創建された古刹で応永元年(西暦1394年)に中興日玉上人によって日蓮宗へと改宗され今日まで長い歴史を紡いでおり、この度新住職として法燈を継承した齊藤浩治上人で31代目となる。
コロナ情勢下での式典となったが、式衆並びに参列者はマスクを着用し十分な距離をとり同時に本堂内へ立ち入る参拝者の人数を制限するなど厳重な対策を施した上で実施され、延べ100人余りが参列した。
当日は組寺で同じ入和田町内にある妙満寺から稚児檀信徒行列が行われ、天童稚児による祭文の奉読が響き渡った。現在病気加療中である先代住職の長谷川泰雄僧正に代わり、新住職の師僧で玉泉寺の正関与人を務める齊藤憲一僧正により、住職の証である払子が手渡され「コロナ情勢下の間に、今まで人々が大事に育ててきた想いや絆といったものが知らず知らずのうちに断ち切られている。お寺というものも檀信徒の想いや愛情で支えられているもの。この時代において寺院を継承していくのは本当に大変だと思うが、どうか皆さんの愛情を取り戻し、思いを繋いでいけるよう頑張ってほしい。また檀信徒の皆さんも、どうか愛情をもって新住職を見守ってほしい。」と激励した。新住職の齊藤浩治上人は「本日こうして法燈継承式を迎える事ができたのは、日蓮大聖人のお導きと玉泉寺の檀信徒の皆さんや近隣のご寺院様のお力添えの賜物と感謝致しております。長く続く玉泉寺の歴史を護り、この地域の皆様の心の支えとなれるよう身命を捧げる覚悟でのぞみたいと思います。」と決意を述べた。
2021年9月24日号
京都1 訃報・村瀬日隆師
村瀬日隆師(京都市本山第85世)9月24日遷化、世寿81歳。法号は慈雲院日隆上人。村瀬上人は昭和36年から令和3年まで名古屋市本光寺の住職として寺門興隆に尽力する一方で、専任布教師として檀信徒・未信徒の教化に努めた。令和3年6月に京都市本山妙傳寺に晋山したばりだった。晋山に当たっては「法鏡山妙傳寺の山号・寺号にちなみ、法を鏡とし妙法を伝(傳)える開かれた本山を目指していきたい」と意気込んでいた。通夜は9月28日、密葬義は9月29日に同寺で営まれた。