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2020年9月12日号
福岡 龍口法難 疫病退散読誦祈祷会
【福岡】9月12日、日蓮聖人龍口法難の聖日、福岡県修法師会(佐野前明会長)は日蓮聖人銅像護持教会(立野良顕主管)において、龍口法難・疫病退散読誦祈祷会を開催。本年はコロナ禍ということもあり、銅像護持教会境内にある日蓮聖人銅像前にて野外ステージを組み、式衆僧侶もフェイスガードを付け、当日お参りにお越しになられた方々には十分な間隔をあけていただき三密に注意を払い執り行われた。
法要前には、参列して頂いた方々に佐野会長より趣旨説明が行われ、「こんなコロナ禍の時こそ、いま我々僧侶に出来ることは祈りであると思っております。」と県内の行事のほとんどが中止の判断がとられるなか、野外にて行う経緯を発表された。
前日より降り続く雨で開催が心配されたが、僧侶の祈りが日蓮聖人に届き開催1時間前には雨もあがり無事野外にて執り行われた。
法要中は、コロナ禍ということで参列の方々への加持祈祷は遠距離からとはなったものの、久々の宗教行事ということでお参りの方々も大いに喜んでおられた。
法要後には佐野会長が謝辞を述べていると、遠方の方で雷がなり「日蓮聖人が龍口法難に合われた時には、この雷が武士の刀を折り その命を救われました。お題目には力があります、皆様と一緒に今後もお題目をお唱えしコロナに打ち勝っていきましょう。本日はご参列ありがとうございました。」と謝辞を述べられ終了となった。
神奈川2 龍口法難七五〇年ご正当
【神奈川2】九月十二日(土)神奈川県藤沢市片瀬、霊跡本山龍口寺(本間日恩貫首)では、七五〇年目の龍口法難会が朝より深夜一時すぎまで執り行われた。
今年は、七五〇年の節目であったため、各方面で盛大な企画準備を進めてまいりました。
ご存知の通り、本年初頭より感染が広まったコロナウイルスによって、感染症が収束しないことから、感染予防の観点より企画は断念得なくなりました。また例年賑やかさを増す出店や夜七時ごろからの万燈・纏錬り奉納。多くの方が参拝できるように各方面にお願いをして夜十時まで道路上を使用できるように準備を進めてきましたが、人が密接になることから中止することになりました。
またこの日は、太平洋上に発達した熱帯低気圧が北上し接近し足元悪い中、そんななかでも朝より開帳祈願や参拝に多くの方が熱心に来られお堂の中で手を合せている姿を多く見かけました。
夜の纏奉納は中止でしたが、午後三時半ごろより、地元「龍ノ口片瀬睦会」により僅かの時間でありましたが、各々がコロナに負けないよう間隔を開け、一心に纏をふり、太鼓と笛の音色を境内中に響き渡らせ七五〇年の節目に奉納をしました。
例年通り執り行われた夕刻六時と二十四時の大法要には、多くの僧侶が営み、例年通りの参拝者ではなかったもののお堂の中には、熱心に合掌をする参拝者を見かけることができました。
各法要後に例年であれば、お堂内の高台より難除けの牡丹餅が振る舞われていましたが、今年は、牡丹餅に模した物が参拝者に配ら参拝者は難除けとして大事に持ち帰られていました。
心配されていた天候もそれほど悪化せず、多少の雨程度で済んだ一日でした。誰もが来年七五一年法難会が通常通り執り行われること祈っておりました。
2020年9月10日号
山梨4 甲府市安立寺で室住蓮妙師法燈継承式
【山梨4】 令和2年9月10日、山梨県甲府市法行山安立寺に於いて第30世室住蓮妙上人の法燈継承式が新型肺炎拡散防止に努めながらとり行われ、僧侶檀信徒合わせて約100名が新住職の門出を祝いに参列した。また式後には本年6月20日に遷化された先代の望月芳湖上人の本葬儀がとり行われた。望月上人は長年にわたって安立寺の興隆に務め、平成6年には本堂を新築し、庫裡と客殿も新築し、墓地の整備にも携わり、現在の安立寺の境内は望月上人の代で大きな発展を遂げられた。毎週の書道教室をはじめ様々な行事を開催し、地域に開かれた寺院として多くの人に慕われている。新住職の室住上人は「先代の望月上人の意志を継いで仏祖三宝に仕え、引き続き檀信徒や地域の人々の拠り所となる安立寺の維持発展に命ある限り尽力して参ります。」と法燈継承の重責の思いと寺門興隆の誓いを語り、望月上人の増円妙道を多くの参列者と共に祈られた。