全国の通信記事
2018年3月25日号
石川1 金沢市常福寺で法塔継承式
【石川一】3月25日金沢市常福寺にて法灯継承式が営まれ、第39世中川正孝上人から第40世中川雅照上人へと払子が渡された。法縁を代表して法光寺住職堀田龍顕上人が祝辞を述べ「住職になったことで、常福寺という看板を背負う責任がある。」と激励すると、新住職は「心ひとつなれば事を成ず。と『異体同心事』にて教えられるように、檀信徒の皆様と手を取り合い、心ひとつにして寺門興隆に務めていきたい。」と述べた。新住職が小学生の頃まで常福寺に住んでいた事もあり、檀信徒からは「小さい頃から知っていた雅照上人が、住職になってくれる日をずっと待っていた。本当に嬉しい」との声が聞こえた。
2018年3月24日号
東京西 島唄ライブイベント「琉球の春風」
【東京西】三月二十四日(土)豊島区南池袋 清立院(榎一優住職)に於いて春季彼岸会法要の後に、島唄ライブイベント「琉球の春風」が行われた。清立院開山以降六百有余年の歴史の中で初めての試みではないかと榎住職は語られた。
榎住職の叔父が第二次世界大戦中に沖縄で戦死され、榎晃妙先代住職、榎一優住職共に沖縄への思い入れは強く、今回のライブイベントは慰霊の思いから行われた。榎住職は法要前に「沖縄では、沖縄出身者以外の方々、全国から沖縄に出兵された方々が大勢亡くなられています。辿れば、自分たちの先祖に当たる方々も無関係ではない。その慰霊への思いが音楽であれば皆様の心に入りやすい、伝わりやすいだろうと思い今回島唄ライブを行うことにしました。」と挨拶で語られた。
出演者は六名、三線・唄にLisa Oki(リサ・オキ)、世持 桜(よもち・さくら)。舞踊では八重山舞踊 石垣 綾香(いしがき・あやか)、琉球舞踊 嘉数 奈々(かかず・なな)。ギターに渡辺 明応(わたなべ・あきお)、世持 錬(よもち・れん)。世持桜さんと世持錬さんは姉弟での出演となる。
当日は檀信徒・一般参加者約一六〇名が参加され、出演者と一緒に歌い、踊るなど大いに盛り上がった。本堂は満席になってしまったため、本堂下の会場にプロジェクターでライブの様子がリアルタイムで流れるようにし、本堂に上がれなかった方々も観られるようにとの配慮もあった。
今回の出演者たちの出演のきっかけとなった沖縄料理店がある。東上野の「沖縄ダイニング『和海(なごみ)』」、池袋駅前「琉球料理『みやらび』」、この二店が協賛し、出演達との縁が生まれた。「和海」はバンド「BEGIN」のメンバー上地等さんのお兄さんが経営するお店、両店とも定期的に沖縄音楽・舞踊のライブを行っている。
当日のライブの様子はyouTube(ゆー・ちゅーぶ)、「御嶽山 清立院」チャンネルでも配信されている。
榎住職は今後もこの活動を継続していきたい、次回は秋季彼岸会での企画を予定していると語られた。
神奈川1 嘉門タツオお寺参りツアー2018
【神奈川1】平成30年3月24日横浜市南区常照寺(伊東隆司住職)に於いて春季彼岸施餓鬼法要並びに「嘉門タツオお寺参りツアー2018」が開催された。
法要の後、嘉門タツオ氏のライブが行われ、約400人の檀信徒と嘉門氏のファンが来場し、常照寺本堂は満堂となった。
このライブが催された発端は常照寺修徒である伊東政浩師が兼ねてより嘉門氏と親交があり、交流の中で「寺離れ」「墓離れ」「葬儀離れ」の三離れや直葬、電車内にご遺骨を置いて行ってしまう人間が増えていく流れは断たなければ、さもなくば世の中も人間もおかしくなっていくとの話から嘉門氏は「終活三部作」として「墓参るday!」「旅立ちの歌」「Hey!浄土!」の三曲を作成し、今回のお寺参りツアーの第1回目が常照寺での開催へと至った。
1時間ほどの公演の中で目玉である終活三部作の他に沢山の替え歌や時事ネタを盛り込んだ楽曲を披露し、本堂内は老若男女大勢の観客の笑顔と拍手で包まれた。
嘉門氏は常照寺での公演を皮切りに今後多くのお寺で公演を行い、ご先祖様への感謝の心を多くの人と分かち合いたいと語った。