全国の通信記事
2024年2月4日号
大阪三島 高槻市乾性寺節分星祭
【大阪三島】2月4日、乾性寺(阪田祐光住職)は節分星祭を開いた。昨年より、乾性寺では節分星祭に書道教室の講師と生徒を招き、「大写経」と称した書道作品を奉納している。
今年は大人だけではなく、1歳の幼児の手形と6~9歳の児童による写経も加え、参列者のほぼ全員が参加できる形となった。
式中は、住職が墨の付いた筆を誤って踏むなどのトラブルで参列者たちの笑いを誘ったほか、子どもたちによる奉納に拍手を送る参列者の姿が見られた。
「昨年から始まったこの企画は、2年目にしてすでに過去最高のものになっている。とても嬉しい」と住職は語った。
2023年12月23日号
大阪三島 しめ縄づくり
【大阪三島】12月23日、高槻市一乗寺(森川誠玄住職)では役員12名が出仕して、毎年恒例のしめ縄づくりを行なった。しめ縄には長く柔らかいもち米の穂が適しているが、同寺護持会長松永喜雄氏は毎年これを奉納するために手間がかかり需要の少ないもち米を栽培している。同氏によればこの奉納と作業は「少なくとも祖父の代からは続いている。」とのことで、信仰と護寺の精神が継承されていることがうかがえる。
最も難しいのは「息を合わせること」と参加者は語る。風雨にさらされるしめ縄を一年間保たせるためには、しっかりと絞め込むことが肝要であり、そのためには複数の人が阿吽の呼吸で切れ間なく作業を進める必要があるためだ。
すぐに習得することは難しいが「信仰とともに技術を次の世代に伝えたい」との思いが参加者の心にはある。
作業は6時間に及び諸堂にしめ縄が納められたが、最大の見せ場は「弁慶の駒つなぎ」と呼ばれる境内の大楠木への納めであった。この楠木は樹齢800年と推定され、総高さは30メートルを超える。梯子を用いて全員で行う作業は大掛かりであったが、青々とした新しいしめ縄が無事納まった際には、皆の満足げな表情を見ることができた。
2023年11月26日号
大阪三島 高槻市妙浄寺境内の石碑を移転
【大阪三島】11月26日、高槻市妙浄寺(阪田兼光住職)は、寺院境内の石碑を移転した。
この石碑は大聖山正覚寺という寺院のもので、現在の妙浄寺は、明治30年にこの正覚寺跡地に移転したという経緯がある。
正覚寺がいかなる理由によって廃寺となったのかは定かではない。ただし、同寺は地元の名士の梶村家によって維持管理されていたという事実があることから、明治期に経済的な基盤を失ったことが理由ではないかと考えられている。
阪田住職は移転について「長らく妙浄寺境内に仮置き状態のままであったが、梶村家の子孫の方が一部の墓石を整理すると聞き、そちらへの移転を申し出たところ、快諾していただいた。同地は正覚寺関連の墓碑に囲まれた場所であり、移転にふさわしいと考えた。この地で末永く顕彰したいと考えている」と述べた。