全国の通信記事
2023年10月7日号
京都1 日蓮聖人門下連合会お会式
【京都1】10月7日(土)京都市左京区 日蓮宗 本山 妙傳寺にて、京都日蓮聖人門下連合会主催のもと、御会式が執り行われ、檀信徒、関係者各聖約100人が参詣した。
法要に先立ち、行脚隊や万灯行列など総勢約80名が妙傳寺周辺を練り歩いた。行脚隊と万灯行列が妙傳寺に到着すると、引き続き本堂前にてお囃子に合わせて纏が豪快に振られた。さらに立命館大学の学生で結成された和太鼓ドンによる和太鼓奉納が始まると一段と賑やかさを増し、大変な盛り上がりをみせた。その後、本堂にて法華宗真門流 総本山 本隆寺貫主 上田日献猊下よる講話があった。上田猊下は「法華経には現世安穏にして後に善処を生じと説かれているのですよ」と法華経の信仰の正しさを分かりやすく説明された。そして最後に「皆さん、善男子善女子となって精進をしましょう」と語られ、多くの参詣者は熱心に聞いていた。
引き続き、京都一部寺庭婦人会と檀信徒有志による和讃奉納が始まると、堂内はゆっくりとした時間が流れ出し、参拝者は自然と合掌をしながら団扇太鼓と日蓮聖人を讃える詩句に耳を傾けた。その後、日蓮宗 本山 妙傳寺貫首 近藤日康猊下が大導師の下、御会式が執り行われ、お題目の声が広い本堂に響いた。
2023年9月27日号
京都1 法華経一部読誦講習会~四之巻
【京都1】9月27日から29日の2泊3日、京都市山科区 大本山 本圀寺で、部経読誦普及員会 WEST主催の「法華経一部読誦講習会~四之巻~ IN WEST」が開催された。
講習会では、法華経をゆっくり一々文々、オウム返しで読み進められ、参加者は仮名無しの経本に一文字ずつペンで文字を抑えながら、時にはルビを書いたり、メモを取ったりしながら学んだ。
今回の参加者は6人。コロナ禍により前回の三之巻の講習会から4年ぶりの開催となった。一之巻から続けて受講されている男性は、「再開を待ち遠しく思っていた。再開されて嬉しく思う」と笑顔で語った。
2日目には三木天道師(教法院住職、京都一部布教師会会長)の内容講義が行われた。2時間を超える講義は談義形式で進められ、終止和やかな雰囲気。法華文句の引用を交える等、三木師の豊富な知識に参加者はとても充実した様子であった。
部経読誦普及委員会事務局 正伝寺
https://temple.nichiren.or.jp/0031022-shoudenji/
一部経読誦講習会IN WESTブログ
2023年9月1日号
京都1 大本山本圀寺で布教院
【京都1】令和5年度日蓮宗布教院が京都市山科区大本山本圀寺(早川日章猊下)にて9月1日から9月14日の間開設され、全国より布教師を目指す僧侶13名が研鑽を積んだ。
9月12日には、大導師に布教院院長 早川日章猊下、脇導師に布教院副院長 伊藤瑞康師(大本山本圀寺参与)、布教院主任講師 福井清周師(石川 立像寺住職)、講師 塚本智秀師(静岡 圓恵寺住職)、監事 上田尚史師(京都 護国寺住職)、式衆に院生一同の下、宗祖日蓮大聖人龍口法難会並びに布教院歴代先師報恩法要が営まれた。檀信徒や信者合わせて約50名の方々が参詣され、お題目が堂内に響き渡った。
引き続き、卒業試験を兼ねた高座説教が執り行われた。この度卒業試験に臨まれたのは今回の布教院で部長を勤める兵庫県妙法寺住職 園田尚弘師。「心の鏡に映るのは」と題してお話をされた。高座に上がられる前に園田氏は「積み重ねてきた以上のものは出ませんので、今までと同じように一生懸命勤めさせて頂き、宗祖また布教院で練磨されてきた先師の御心に添えるような高座が出来ればよい」と穏やかな表情で語った。高座説教に上がられた園田氏は張り詰めた雰囲気がある中で、一人ひとりを見渡すようににこやかな表情でご挨拶をされ、聴聞者の心を掴むように初めて布教院に入ったきっかけから話出された。日蓮聖人と日朗上人の子弟関係の熱い思いが描かれた繰り弁に移ると、その感動的な場面にハンカチで涙を拭う方が見受けられた。最後に園田氏は「鈍刀をいくら磨いても名刀にはならない。しかし、磨く本人は変わっていく。私は名刀にはなれなくとも、それを磨き続ける人になりたい。仏さまはその心を見守って下さると信じております。皆様にも心の鏡に映る自分自身を磨き、法華経、お題目のご修行とご信仰をお勧め申し上げます」と締めくくられた。
名古屋から来られた女性は「高座説教が好きで、身延で行われた祖伝リレー高座説教にも行きました。貴重なご法話を聞けて大変有難く思います。」また涙されていた女性は「奈良から来ました。すごく良かったです。日朗上人の感情がとても伝わってきました。祖母の代から日蓮宗と繋がりがあり、このようなお話を聞けたご縁に感謝しています。」と語った。
聴聞する人がいてくれるからこそ、高座説教をすることが出来る。院生達は全国より足を運んでくださった方々に感謝の念を忘れることはないだろう。布教院での研鑽を糧に、宗門興隆を担うべく、それぞれの自坊に戻っていった。