全国の通信記事
2022年4月29日号
福井北・真浄寺で大法要 ~山の中のお寺にお題目響く~
【福井北】四月二十九日、福井市上一光(かみいかり)町真浄寺(竹田法英住職)で宗祖御誕生八百年慶讃法要が営まれ、檀信徒約五十名が参詣した。同寺では記念事業として本堂内壁、外壁、山号額の補修塗装、庫裡の一部補修を行い、その締めくくりの法要となった。
法要では御宝前法楽に続き、檀信徒の女子学生三名が振袖姿で献供を行い、法要を彩った。挨拶で竹田住職は「宗祖のご生涯に感動して出家得度し、住職となって五十年が経ちました。過疎と言われて久しいこの集落ですが、こうしてこのお寺があって護持と大法要ができているということは、この集落にそれだけの力があるということ。心より感謝申し上げたい。」と述べた。
福井北布教師会長奥野文長師(石場妙国寺住職)の法話の後、総代山本義雄氏が「自他共に安らか、穏やかになるお題目の教えをこれからもこのお寺で守っていきたい。」と謝辞を述べ、円成となった。
2021年9月25日号
福井北 青年会主催「お焚き上げ祭」
【福井北】令和3年9月25日、福井県永平寺町、圓壽寺を会場に、福井県北部日蓮宗青年会主催のもと「お焚き上げ祭」が開催された。近年、防火や地域環境問題から、開催しづらくなっているお焚き上げ式。当管区でも、平成初期頃までは同管区修法師会主催で年1回行われていたが、上記問題が表面化し、開催が出来なくなっていた。
時節柄、当日の参拝を呼びかけることは出来なかったが、青年会の呼びかけにより、神社でのお焚き上げや、左義長などの多宗派の行事には持っていきづらいものや、古くなった仏具や経本などが、管内寺院、檀信徒から、様々なお焚き上げが多数寄せられた。
福井県北部宗務所長、定兼龍順上人をはじめ、管内有志上人と圓壽寺檀信徒数名が見守る中、青年会員による読経、修法が行われ、会長により火入れされた。檀信徒からは、「一般ごみとして整理できないものを、ご供養して頂けてありがたい」との声が多数寄せられた。
主催した同管区青年会会長羽野尚文上人は、「コロナ禍の中、返納に困ったお札やお守り、卒塔婆やぬいぐるみなどを供養する、お焚き上げの必要性を改めて感じ、圓壽寺檀信徒並びに管内寺院のご協力のもと、無事安全に執り行うことが出来た。今後、定期的に開催できる行事にしたい」と感謝の意を述べ、行事を終えた。
2021年3月11日号
福井北 大規模災害追悼法要
【福井北】三月十一日、福井県北部宗務所(定兼龍順所長)と福井県北部檀信徒協議会(阿部光郎会長)が、大規模災害追悼法要を福井市妙長寺(山内是正住職)で行い、管内寺院十四名と同寺の檀信徒十二名が参列した。
東日本大震災や阪神淡路大震災、昭和二十三年の福井地震、近年の風水害の死者の供養が行われ、御宝前には僧侶や檀信徒が奉書した供養塔婆が供えられた。
山﨑長吉郎檀協副会長は挨拶で、「自分も福井地震を経験しているので、被災地の人々の想いは察するに余りある。今後も心を寄せていきたい。」と述べた。続く謝辞で定兼所長は、「昨今の状況を見るにつけ、日々平穏無事に過ごせることを仏さまに感謝することが大切と思います。」と述べた。
参詣者らから寄せられた義援金69958円は、宗務所を通じて「日蓮宗あんのん基金」に寄付された。