全国の通信記事
2023年4月16日号
熊本 荒尾市妙國寺で法燈継承式
【熊本】荒尾市妙國寺で4月16日、第4世渡邊義俊師から第5世渡邊義専師への法燈継承式が営まれ、僧侶檀信徒ら160人が参列した。
38人の稚児に先導され義専師が緊張した面持ちで入堂。昭和44年以来、54年に渡り妙國寺の法燈を守ってきた義俊師から義専師に住職の証となる払子と過去帳が継承された。その後、義専師が入寺奉告文を読み上げ、さらなる寺門興隆を御宝前に誓った。
式の最後に、義専師は「これまで父(義俊師)から、『みんなが笑顔になれる場所に人は集まってくる。みんなが笑顔になれるお寺をつくりなさい』とアドバイスを受けてきた。だからこそ、私はこれから、この場所でみなさんが集まって笑顔になれるお寺づくりを使命としていきたい」と力強く抱負を述べた。
また、勇退する義俊師もあいさつに立ち、「(住職就任以来)54年間、しっかりと妙國寺の法燈を守り続けることができた。これまで支えていただき厚く御礼申し上げたい」と謝辞を述べるとともに、長年、苦楽をともにしてきた昭子夫人に対して、涙ぐみながら「ありがとう」と労いの言葉をかけると、参列者から盛大な拍手が起こった。
2022年10月27日号
熊本 益城町道安寺本堂再建落慶
【熊本】熊本地震から6年6ヶ月。熊本県で最も被害の大きかった益城町香雲山道安寺(竹本義隆住職)において10月27日、本堂再建落慶法要が管内外有縁の寺院参列のもと執り行われた。当日は平日、またコロナ禍にも関わらず新しい本堂を埋め尽くす程の檀信徒の方がお参りされ喜びの声があふれていた。平成28年4月の熊本地震は過去に例を見ない前震と本震の二度の大きな地震がくるというものだった。道安寺のある益城町はその震源地であり、二度の震度7、数え切れない大きな余震に襲われ旧本堂は全壊。お寺周辺も一時にして姿を変えた。法務についてはプレハブを建てて行っていたが、周辺区画整理事業も進み本堂再建を考えるに至る。しかし支援を求めるにも檀信徒も被災しており、それも簡単ではなかった。総代世話人と幾度も議論を重ね震災から6年、二度の移転を経て、ようやく本堂再建が叶ったのである。式中、祝辞において「震災で一番被害の大きかったお寺が再建され熊本県としても本当に嬉しい」
「檀信徒の皆さんのおかげで再建できたこの道安寺をどんどん自慢してほしい」といったお言葉も頂いた。竹本住職は謝辞にて「ここまで本当に大変だった。しかし、被災後すぐ宗門始め全国たくさんのご寺院、檀信徒の皆様、関係の方々に協力して頂きここまで来る事が出来た。これも仏祖三宝諸天善神のご加護のおかげです。でもこれからが始まりです。またこの新しいお寺に集まってほしい」と、これからの想いを語った。
2022年10月10日号
熊本 第47回護法大会
【熊本】宗務所(濵田義正所長)主催の第47回護法大会が10月10日、熊本市中央区の熊本県立劇場であり、管区内の僧侶や檀信徒ら大勢が参加した。
護法大会は毎年10月に、県内各組寺を持ち回りで開かれ、今年は熊本市組寺会が担当。これまで、新型コロナ感染拡大の影響を受け2年間延期となっており、令和元年以来、3年ぶりの開催となった。
大会は、寺庭婦人会と檀信徒有志による仏教賛歌のコーラスで始まり、山口義人・前布教師会長が「日蓮聖人御降誕800年の祈りと意義について」と題して法話。引き続き濵田所長を導師に「日蓮聖人御降誕800年慶讃法要」が厳修され、日蓮聖人に報恩・感謝の祈りを捧げた。
また、法要後には長崎県雲仙市を拠点に活動している「瑞宝太鼓」の演奏もあり、参加者は、スピード感のある壮大な太鼓の響きに聞き入った。