2023年4月16日
熊本 荒尾市妙國寺で法燈継承式
【熊本】荒尾市妙國寺で4月16日、第4世渡邊義俊師から第5世渡邊義専師への法燈継承式が営まれ、僧侶檀信徒ら160人が参列した。
38人の稚児に先導され義専師が緊張した面持ちで入堂。昭和44年以来、54年に渡り妙國寺の法燈を守ってきた義俊師から義専師に住職の証となる払子と過去帳が継承された。その後、義専師が入寺奉告文を読み上げ、さらなる寺門興隆を御宝前に誓った。
式の最後に、義専師は「これまで父(義俊師)から、『みんなが笑顔になれる場所に人は集まってくる。みんなが笑顔になれるお寺をつくりなさい』とアドバイスを受けてきた。だからこそ、私はこれから、この場所でみなさんが集まって笑顔になれるお寺づくりを使命としていきたい」と力強く抱負を述べた。
また、勇退する義俊師もあいさつに立ち、「(住職就任以来)54年間、しっかりと妙國寺の法燈を守り続けることができた。これまで支えていただき厚く御礼申し上げたい」と謝辞を述べるとともに、長年、苦楽をともにしてきた昭子夫人に対して、涙ぐみながら「ありがとう」と労いの言葉をかけると、参列者から盛大な拍手が起こった。