全国の通信記事
2022年6月29日号
奈良・統一信行会で災害への心構えを会員が寸劇で披露
【奈良】6月29日、大和郡山市のやまと郡山城ホールで宗務所(木村泰存所長)主催の第4回統一信行会が行われ約100人が参加した。
修法師会を中心に営まれた法要では混沌とした社会情勢の中1日も早い平和実現、立正安国への祈りと誓いが捧げられた。
続いて社教会が「減災!自助・共助で身を守る」と題して公開講座を行った。
家庭内や身近で起きる日常の中の災害への心構えと対策、普段から近所や仲間とのコミュニケーションを取ることでお互いに身を守ることの大切さについて会員が様々な衣装や道具を使って寸劇形式で訴えた。
2022年4月30日号
三重 日蓮聖人降誕800年慶讃大会
【三重】日蓮宗三重県宗務所(三重県四日市市妙延寺内)主催による日蓮聖人降誕800年慶讃大会が4月30日、三重県伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホール伊勢にて開催された。
毎年この時期に三重県では、三重県寺院の僧侶が総出仕し、檀信徒を招き、立正平和祈願会が開催されるが、新型コロナウイルス感染対策として、昨年、一昨年は規模を縮小して僧侶のみでおこなわれた。
今回は2年ぶりに檀信徒を招いて開催され、集まった檀信徒約80名と共に日蓮聖人降誕800年を祝った。
法要に先立って、身延山久遠寺共栄部浜島典彦上人による『降誕から立教開宗の意義を考える』と題しての日蓮聖人降誕800年記念講話がおこなわれた。
久遠寺の共栄部長を務める浜島上人はコロナ禍での身延山の現状を説明。
講話では「法華経を信じる人は日蓮聖人の生き様のように正しい判断をし行じていかなければならない」と述べられた。
記念講話の後、三重県内の僧侶一同に出座しての日蓮聖人降誕800年慶讃大会が厳修され、僧侶・檀信徒が一つとなって読誦唱題と修法をおこない、日蓮聖人への慶讃と平和への祈りを捧げた。
閉会式では日蓮宗三重県宗務所所長髙島行勝上人が挨拶の中で、今回初お披露目だった日蓮聖人800年慶讃事業として制作された臨滅度時本尊を説明。参加した檀信徒にこの機会によくご覧になっていただきたいと述べられた。
最後に地元寺院を代表して松阪市法久寺住職浅井教幸上人が、今回このような時世の中開催できたこと、開催にあたり準備してきた僧侶・参加された檀信徒へ謝辞を述べられた。
毎年参加しているという檀信徒の1人は「2年間参加できなかったけれど、今回お上人方のお経をいただいて、一緒にお題目をお唱えできて嬉しかった」と笑顔で帰路についた。
2022年4月29日号
兵庫北 第53回護法大会開催
【兵庫北】宗務所主催の第53回護法大会が4月29日、豊岡市立光寺を会場にコロナ渦の延期により3年ぶりに開催され、各地より僧侶と檀信徒合わせて160人が参加し、「いのちの彩り ~お題目とともに~」と題して熊本県玉名郡長州長日感寺副住職塩田和香師の高座説教、法要、寺庭婦人会による宗歌・仏讃歌・和讃の奉唱が行われた。
塩田師の高座説教では、美空ひばりが数年の内に三人の家族を亡くして落胆し、その寂しさから酒に溺れる中、「自分の歌がたくさんの人達の命を救っている」ことを菩提寺住職の教化によって悟り、その後お題目の信仰を持って酒を断ち、持病の肝硬変と闘い自分の命と向き合いながら歌手活動を続けた話しをされた。また、日蓮聖人の『上野殿御返事』の「そもそも今の時、法華経を信ずる人あり。或あるいは火のごとく信ずる人もあり。或は水のごとく信ずる人もあり。聴聞する時は燃立つばかりおもえども、とおざかりぬれば、すつる心あり。水のごとくと申すは、いつもたいせず信ずるなり。此はいかなる時も、つねはたいせず、とわせ給えば、水のごとく信ぜさせ給えるか。とうとしとうとし」の御遺文を引用して、燃えさかる炎ではなく、少しの水が流れるがごとくどんな苦難にも向き合って日々粛々と法華経を読み、お題目を唱えることの継続の大切さを、美空ひばりの『川の流れのように』独唱して、その歌詞の内容でさらに説明された。
聴聞した参加者は、女性教師による柔らかな語り口の高座説教に聞き入っていた。