全国の通信記事
2016年1月21日号
大阪三島 寒行唱題行脚
【大阪三島】青年会では、毎年一月に寒行唱題行脚を実施している。これは、日蓮聖人と、お題目を弘めることを目標とした運動であり、日蓮宗僧侶としての修行でもある。二〇一六年は、一月二十一日(木)から二十二日(金)、そして二十五日(月)から二十六日(火)にかけて茨木市・高槻市の市街地を中心に団扇太鼓の音と唱題の声を響かせた。
青年会は今年、管内寺院を回ることに加え、繁華街や商店街を中心に、寒中修行をさせていただいた。四日間の行脚を通して学齢期の子どもから他宗の方、さらには外国人まで、幅広い層から応援のお声がけをいただいた。
また、寒行唱題行脚は青年会の行事であるが、管内寺院から幅広く協力を募り、大阪三島管区の重大な行事であるという認識を強めることを目標とした。具体的な方策として、管内教師にも有志として参加を募ったことと、教師資格を持たない沙弥への参加の勧誘等が挙げられる。
大阪三島管区における寒行唱題行脚は、一度途絶えたものの、数年前に復興し、今年も無事に終了することができた。大阪三島青年会員は、このような青年会行事の発展をこれからも目指して努力している。
2016年1月19日号
神奈川2 横須賀市大明寺で消防訓練
【神奈川2】横須賀市大明寺(楠山泰道住職)は一月十九日、文化財防火デーに伴う消防訓練を行い、山務員・檀信徒・付属の深愛幼稚園の先生や園児ら合わせて約百人が参加した。
同寺はこの訓練を隔年で行っており、「本堂から出火し、関係者によって初期消火活動を実施するも、初期消火には失敗する。火災は、本堂全体に延焼拡大の危険性があり、逃げ遅れ等の情報はない。その後、119番により先着した平作小隊が消防活動を開始し、大明寺関係者により、模擬重要文化財の搬出を実施する」(実施計画より)といった細やかな部分まで想定した訓練が行われている。
当日は、午前十時半、防火管理者の楠山泰智執事長の「火事だ!」という発声で訓練が始まり、山務員らが初期消火や逃げ遅れの確認、119番通報、文化財の搬出訓練を行った。その後、横須賀市中央消防署消防隊が登場し、放水。放水活動終了後には、参加者らが消火器を使った初期消火訓練を体験した。
最後に渡邉慎治横須賀市中央消防署長が、文化財防火デーが、昭和24年1月26日、現存する世界最古の木造建造物である法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が炎上し,壁画が焼損したことに基づいていることを話し、参加者へ防火防災への協力を呼びかけ、楠山泰智執事長が「何よりもまず人命、そして文化財を大切に、怠らず訓練をしていきたい」と述べて、訓練を終了した。
楠山泰道住職は「実際の火災ではどうなるかわからない。大切な命や、歴史のあるお寺や文化財を失わないために、こういう訓練をし続けていくことが必要だと思います」と話している。
2016年1月18日号
兵庫西 青年会と社教会が寒中唱題行
【兵庫西】青年会(井上惠彰会長)は社会教化事業協会(中村晋立会長)と合同で寒中唱題行を1月18日、姫路市善随寺(後藤惠●住職)周辺で行い、僧侶15人が参加した。
行脚は雨の降るなか行われ、善随寺の筆頭総代・宗行恭義氏と総代の宇治恭平氏が先導役を務めた。両氏は「お題目の功徳・力が檀信徒の各家に届いた」と謝意をしめした。道中では同寺の檀信徒が温かく見守り、終了後は、同寺婦人部が作ったぜんざいとお茶が冷えた体を温めた。