2013年5月28日
檀信徒協議会講演~今、ここにある生命に合掌~
【山梨三】檀信徒協議会は五月二十八日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に研修講演会を行った。講演会前には、檀信徒協議会総会が執り行われ、新役員が選出された。
毎年恒例となったこの研修会では、今年は東京都文京区蓮華寺住職橘髙智光師が招かれ、各寺院総代一五七名出席の中、一時間半に亘って講演が行われた。
『今、ここにある生命に合掌』と題した講演会で橘髙師は、「今、自分達は現世に生を受け、当たり前のように日々生活を送っているが、その当たり前が出来なくなった時に初めて「当たり前」の有難さに気付く、だからこそ当たり前に生活が出来ている今という時間に全力で接し、報恩感謝をすることが大切なんだ。」と力強く述べた。 また講演の中で橘髙師は、ブータン王国のワンチュク国王が東日本大震災の被災地で子供たちにお話しされた、「龍のたとえ」と五濁悪世を掛け合いに出され、「現代の世の中は菩提心が悪縁に依って、たぼらかされ少なくなっているが、一人一人がお題目の力で少しずつ菩提心を成長させ、世の中にお題目の素晴らしさを一人でも多くの方に広めていきましょう。」と結んだ。各寺院の代表として参加している総代の面々も橘髙師の独特な話術に心を惹きつけられ法話に聞き入っていた。
講演後、檀信徒協議会新会長は橘髙師の尊い話について、「命の尊さを再認識しました。お題目を一人でも多くの方に広められるよう僧俗一体となって尽力していきたいと」と会を代表してお礼に辞を述べた。