全国の通信記事
2024年3月11日号
山梨4・鎌倉日蓮堂で3.11追悼のつどい
【山梨4】東日本大震災から13年。月日と共に、私たちの関心も徐々に薄れていく。でも、震災は決して忘れてはいけないこと。今私たちにできる事を、という想いを込めて。
NPO法人災害危機管理システムアース(山梨県立本寺住職石原顕正氏)は、令和6年3月11日、日蓮聖人の辻説法跡地に建てられた鎌倉・日蓮堂にて、東日本大震災全犠牲者への祈りを込めた「3・11追悼のつどい」を開催した。
木造の日蓮聖人像が奉安された六角堂内には30人を超える参加者・参列者が訪れ、午前の部では、震災によって失われた悲しみや無念さ、やり場のない気持ちを込め、想いを託し制作されたという「希望の鐘」の軌跡を映像と語りで振りかえった。
午後には、被災地に寄り添う気持ちを、震災を風化させないという気持ちを持って、日蓮宗僧侶10名と琵琶奏者川村旭芳氏により「声明と越前琵琶によるセッション。鎮魂と平和への祈り」が開演し、追悼の音色が響き渡った。
災害発生の時刻が近づき、14時10分より、多くの参列者が見守る中、希望の鐘を点鐘し黙祷が捧げられた。
13年目の追悼を振り返り理事長の石原師は「私達は「喪と復興」の両面を担いながら、これからも「震災の日」には多くの人々と共に想いを継承し、風化させないことが必要です。どれほど年月を重ねても、震災の傷あとは被災者の心に、今だ大きく残っています。その心に、一宗教者としてだけでなく、一人の人間として寄り添い、この震災の教訓を繋いでいきたい。」と想いを語った。
2024年3月2日号
山二・被災地へ届け、響けお題目 募金唱題行脚
【山梨2部】宗務所の主催により、3月2日、市川三郷町・身延町、9日、富士川町で能登半島地震の被災地を支援しようと、募金を呼びかける行脚をした。
2日は僧侶約20人、9日は約15人が参加、青空のもと声高らかにお題目を唱えて歩き、募金を呼びかけた。募金に応じた住民にはお守りを配った。
宗務所の功刀貞行所長は「亡くなった人の冥福を祈ると共に、被災した人たちの力になれるよう努力したい」と語った。集まった募金は山日YBS厚生文化事業団に寄託し、被災地に届ける予定。
2024年2月28日号
静岡中 法華和讃振興会合同研修会
【静岡中】静岡県中部法華和讃振興会(小池隆通会長)は、2月28日に合同研修会を富士宮市大鏡山本光寺(斉藤尚美住職)にて開催し、僧侶檀信徒約 80名が参加した。
元日に被災した能登半島地震の被災者の冥福を祈ると共に1日も早い被災地の復興を祈り「追善歌題目」の歌い合わせの後、書道や舞台で活躍する木村久美子さんによる一人芝居「蜘蛛の玉が虹色に光るとき」が行われた。それぞれの人物の心情を朗らかに語り、日常の幸福と喪失の妙境を表現した朗読に参加者は深く感銘を受けていた。小池会長は「既に戴いているがつい見逃してしまうもの、日々の当たり前が当たり前でなくなる事などの大事な事を伝えていただけました」と感謝を述べた。