全国の通信記事
2021年10月5日号
福井中・第31回北陸教区修法師研修会
【福井中】10月5日に第31回北陸教区修法師研修会が福井県鯖江市鯖江シティホテルを会場に、講師に東京都千栄院住職 渡辺貫也僧正をお呼びし【先師に学ぶ 各種祈祷礼書法】を講題に開催された。本来は昨年行う予定であったが新型コロナウイルスの影響で2度の延期の末、内容を縮小して本年の10月開催となった。
当日は北陸教区各地より35名の参加者があり、北陸教区常任理事の新潟西部 良運寺住職 海老要晃上人の法見言上のち講演を拝聴した。講師が実際に使われている祈祷札の書き方や、対応の仕方などさまざまな事を参加者はメモや写真をとりながら学んだ。最後に当番管区会長(越前市経王寺住職 綿谷即俊)からは「何度も延期になり、本当に行う事が出来るのかと不安でしたが、皆さまのおかげをもちまして、なんとか出来る事ができました。ご参加いただきました皆さま本当にありがとうございました」と御礼の挨拶をもって会を終えた。
参加者からは「講師先生からいただいた資料を基に研鑽をつんでいきたい」との声がきけた。
2021年9月17日号
福井中 教師研修会「葬式仏教正当論」
【福井中】令和3年9月17日、福井県鯖江市、サンドーム福井を会場に福井県中部教化伝道センター主催教師研修会、「葬式仏教正当論」を表題に行われ、
講師に東京都善應人住職、山口県立大学教授鈴木隆泰上人の講演を頂き、県内教師約30名が参加し
た。
葬式仏教とは本来の仏教の在り方から大きく隔たった、葬式の際にしか必要とされない現在の形骸化した日本の仏教を揶揄した表現である。
本来のインド仏教では在家の方々の葬儀を執り行うことが禁じられていた。
出家者になる条件として一切の生産、社会的活動から離れ、自らの修行、涅槃を目指す者たちであり、死後の安心という観点から民衆の心を癒すことはなかった一因として、一度仏教は滅んでしまった。
そしてまた仏教が広く伝わるようになり、
日本にも伝わり、古事記にもあるように、死者の魂には死に起因する穢れ(死穢)が付着し、浄化しなければ悪霊(たたりがみ)になりうるが、供養し祀れば祖先神、善神になるという日本独特の考え方により、日本仏教が発展していき、現在のものになった。
原始仏教から様々な経緯を見て、現在の日本仏教を見ていくと葬式仏教というものが、決して間違いではないということがわかる。
参加者からは「大変興味深く有意義な講義でした」との声が聞こえた。
2021年8月29日号
福井中 日蓮聖人御降誕800年慶讃法要
【福井中】令和3年8月29日、福井県中部宗務所主催にて、日蓮聖人御降誕800年慶讃法要を、越前市妙勧寺(馬田行康住職)に於いて開催された。
本来は昨年8月に開催を予定し、日蓮大聖人の御降誕を盛大にお祝いするため様々な企画を考え、執り行われる予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、やむをえず1年の延期を余儀なくされた。
その間、延期をする代わりに管内すべての寺院を1ケ寺ずつ周る「報恩唱題行」を展開し、檀信徒と共に日蓮聖人への御報恩、御降誕のお題目をささげた。
また、唱題行と共にハスの折り紙を教師・寺庭婦人・檀信徒に折っていただき当日の御宝前に800個を飾る事業も行った。
当日は未だコロナ禍の為、規模を縮小しコロナ対策を取り、馬田行康宗務所長を導師に、管内寺院各聖、福井中部檀信徒協議会会長・寺庭婦人会長のみの参列で厳修した。
法要では800個のハスを御宝前に飾る中、各寺院で行われた唱題行参加者名簿を檀信徒協議会会長 安井賢二氏が御宝前に奉納され、そののち今回展開された唱題行を中心とした法会を行った。
最後に馬田所長から「管内ご寺院の教師・寺庭婦人・檀信徒さまのご信仰によって誠のご報恩を宗祖日蓮大聖人に申し上げることができたと思います。」と感謝の意を述べ、法要を終えた。
尚、唱題行参加者名簿は身延山久遠寺へのご奉納を予定している。