全国の通信記事
2017年2月15日号
石川2 山川知則師帰山報告式
【石川2】二月十五日、羽咋市滝谷町善住寺で、再々行(四行)を成満された山川知則上人の帰山報告式が行われた。
山川上人と共に成満された八名の各上人は、成満旗と団扇太鼓を手にした檀(だん)信徒と共に妙成寺の黒門から行列を組み、本堂にて一読後、善住寺に向かわれた。
水行式に続いて、本堂にて帰山報告式が行われ、お上人の姿を見た檀信徒の皆様は、感激して手を合わせていた。
最後に山川上人は「私は引き取り水という大役を任され、修行僧全員が無事に成満できる様、祈りました。成満できた事は私一人の力ではなく皆様のおかげであり、修行の成果を見て頂いて皆様の期待に応えたい。」と述べられました。
2016年11月7日号
石川2 本山妙成寺文化財調査委員会発足
【石川2】羽咋市本山妙成寺(駒野日高貫首)は11月7日、日蓮聖人御降誕800年記念事業として、宗門初の国宝指定へ向け「妙成寺文化財調査委員会」を発足した。名誉顧問に加賀藩前田家18代当主前田利祐氏を迎え、県内外各分野の識者22人により、建築分野、仏像・金具・絵画分野、埋蔵文化財・石碑・墓分野、庭園分野、古文書分野の5分野に渡り来年4月から平成32年3月までの3年をかけ撤退的に調査する。発足会で駒野貫首は「ここ妙成寺は近世初頭の日蓮宗寺院の形をしっかり留めております。日蓮聖人御降誕800年の記念事業として更なる真価を究めるべく本格調査を行うこととなりました。先生方の手腕で石川県に素晴らしい伽藍があることを全国に知らしめていきたい」と述べた。
以下文化財調査委員会のメンバー。
名誉顧問 前田 利祐(前田家第18代当主)
顧問 石田 寛人(公益財団法人前田育徳会理事長)
〃 中尾 堯(立正大学名誉教授)
委員長 中村 利則(京都造形芸術大学教授)
建築 麓和善(名古屋工業大学大学院教授)/中村 利則(京都造形芸術大学教授)/吉田 純一(福井工業大学教授)/清水 重敦(京都工芸繊維大学准教授)/山崎 幹泰(金沢工業大学環境建築学部准教授)
仏像・金具・絵画 久保 智康(叡山学院教授・京都国立博物館名誉館員)/井上 一稔(同志社大学文学部文化史学科教授)/北 春千代(石川県立歴史博物館学芸主幹)
埋蔵文化財・石碑・墓 三浦 純夫(公益財団法人石川県埋蔵文化財センター調査部参事)/垣内 光次郎(石川県教育委員会文化財課長補佐)/望月 真澄(身延山大学教授)/久保 智康(叡山学院教授・京都国立博物館名誉館員)/中山 善壱(石川郷土史学会会員)/横山 方子(石川郷土史学会幹事)
庭園 進士 五十八(福井県立大学学長・東京農業大学名誉教授)/ 森永 壽久(石川県夕日寺健民自然園園長)/栗野 隆(東京農業大学准教授)
古文書 東四柳 史明(金沢学院大学名誉教授・石川県立図書館史料編纂室長)/宇佐美 孝(元金沢市立玉川図書館近世資料館館長)/木越 祐馨(七尾市・輪島市文化財保護審議会委員)
2016年10月23日号
石川2 本山妙成寺で第3回文化講座
【石川2】羽咋市本山妙成寺(駒野日高貫首)で第3回文化講座「龍三題?幸せを招く龍?」が10月23日に行われた。来場者約150人が芸術家3人の龍にちなんだ作品の公開制作や発表に見入り、龍と妙成寺の関連性に理解を深めた。国内外で活躍する書家吉川壽一さん(福井市出身)が長さ2・1メートルの大筆で、縦3・6メートル、横2・7メートルの越前和紙に観客の前で「龍」の文字を力強く書き、来場者から拍手が送られた。パリ出身の画家マークエステルさんの白龍と水龍を描いた絵画と、陶芸家の四代徳田八十吉さん(石川県小松市出身)が手掛けた「緋龍」と名付けられた龍の焼き物がお披露目され、3人が作品への思いや龍にまつわるエピソードを紹介した。妙成寺は羽咋市瀧谷町という地にあり、地名に瀧が入った龍とゆかりのある寺である。従って「龍」を寺の象徴にしており、講座は古刹妙成寺の魅力を広くアピールするため企画された。冒頭、駒野日高貫首が「龍に関する催しを通して龍神様のお力を皆さんも頂き、それぞれに幸せの道を進んで行って貰いたい。そしてここ妙成寺がその道の発端になっていきたい」と挨拶した。