全国の通信記事
2020年9月20日号
愛知尾張 一宮市妙法寺七面堂開堂法要
【愛知尾張】一宮市一乗山妙法寺に於いて9月20日、七面堂開堂法要が執り行われた。元々山内に本堂とは別にあった七面堂は、老朽化により再建される運びとなった。本来なら4月11日に開堂法要を予定していたが、新型コロナウイルスにより延期となっていた。9月に入り感染状況を踏まえ、お堂が密にならないよう対策を施し、今回、彼岸会法要に先立って無事、開堂法要が厳修された。新たに塗り直された七面大明神、三十番神、子安鬼子母神、お万の方の尊像に副住職・河村泰政上人修法導師の下、法楽加持が行われ、その後、5座に分けて参詣者をお堂に招いて大衆法楽が行われ、参加者60名が新たなお堂で、七面大明神と対面、副住職の御祈祷を受けた。住職・河村廣嗣上人は「旧お堂は老朽化により倒壊の恐れがあった為、代々続いてきた信仰の場を失くすわけにはいかないと再建を志し、本日無事開堂供養を厳修することが出来ました。今後はより一層身近に感じてもうえるよう精進してまいります」と語った。参加者の一人からは「順延はされたが立派なお堂が出来てありがたい」と喜びの声を聞く事ができた。コロナ過に於いて何もかもが簡素化、簡略化されてしまう今、しっかりと妙法寺の法燈を次世代に繫ぐ住職の決意と、ようやく七面大明神が遷座され喜びを感じる檀信徒が一体となり、妙法寺寺族檀信徒の強い絆が現れた開堂法要となった。
2019年12月4日号
愛知尾張 星野仙一氏の永代供養記念碑完成式
【愛知尾張】あま市七宝町瑞円寺に於いて12月4日、野球殿堂入で中日ドラゴンズ‐阪神タイガース‐東北楽天イーグルスで監督を務めた星野仙一氏の永代供養記念碑完成式と供養会が行われた。星野仙一氏は2000年に瑞円寺本堂建立委員長をつとめられ、佐々木友肇上人と親交も深く、三回忌を前に星野家ご家族ご親族の志しにより瑞円寺内沖之島霊園に永代供養塔を建立する運びとなった。法要には生前親交のあった、身延山副総務‐共栄部長の浜島典彦上人を大導師に迎え、星野家と親族の他、現中日ドラゴンズ監督与田剛氏、読売ジャンヤンツ前コーチ井端弘和氏など野球選手OBや縁のある人々
40人が参列した。
当日は始めに沖之島霊園で、星野仙一氏の直筆である『夢』が刻まれた永代記念碑の除幕式が佐々木友肇上人導師の元に執り行われ、墓碑が開眼された。その後、本堂に於いて浜島典彦大導師の元、三回忌供養会が厳修され参列者は塔婆供養し焼香した。親族代表の挨拶では、仙一氏は亡くなる前から何かあれば佐々木住職へすぐ連絡するよう言葉を残していたことも明かされ、突然の訃報から来年1月4日で三回忌を迎えるにあたり葬送から法事などスムーズな取り計らいをして頂いた佐々木住職へ感謝を述べると共に、集まった関係者にも御礼の言葉を述べた。佐々木住職からは「星野さんにはこの瑞円寺を再建する際、本堂建立委員長としての要職を務めて頂きました。その直後翌年に阪神タイガース監督になりリーグ優勝、さらに東北楽天イーグルスで日本一と弱小チームを奇跡の優勝へ導いたことは、少なからずとも建立委員長として苦労された功徳によるものもあることでしょう」と、野球界だけでなく、宗門の中でも遺徳を残された星野仙一氏を偲んだ。
2019年11月30日号
愛知尾張 あま市圓行寺法燈継承入退寺
【愛知尾張】あま市圓行寺に於いて11月30日、法燈継承入退寺式が行われた。第25世安藤晴雄上人より第26世安藤恒允上人へ払子が継承され、関係僧侶、檀信徒、稚児行列参加者併せて約300名が前住職の慰労と新住職誕生の祝いに駆けつけた。
雲一つない晴天が広がる当日、新住職恒允上人は、総代とお手伝いの僧侶、約60名のお稚児さんと共に練り行列にて圓行寺へ入った。入堂した新住職導師の元、稚児育成祈願法要が営まれ、千田椋大君と玉谷莉乙ちゃんによる献華、稲垣志龍君と稲垣柚吏亜ちゃんによる天童祭文が御宝前にて奉納され、後の法燈継承式に華を添えた。午後一時半より玄中山圓行寺本堂に於いて法燈継承入退寺式が厳かに執り行われ、第25世晴雄上人より第26世恒允上人へ払子授与、新住職から奉告文が読み上げられ、滞りなく法要が修められた。新住職は謝辞で、「この度、縁あって第26世の法燈を継承する運びとなりましたが、伝統の重さに比べ自らの浅学非才を思いますと忸怩たるものが御座います。しかしながらこれよりは仏祖三宝並びに檀信徒諸々霊の供養に尽くし法燈護寺と寺門広隆、来たる日蓮聖人御降誕800年に向けて御題目弘通妙法流布に邁進して参る所存であります」と決意を述べられた。また筆頭総代の安藤博己様からは前住職に感謝を述べられ、新住職には共に圓行寺を盛り上げていくよう檀信徒に呼びかけられた。