全国の通信記事
2023年8月19日号
岡山 正福寺夏休み寺子屋
【岡山】岡山市北区上中野正福寺は「いのちに合掌」をテーマに「正福寺夏休み寺子屋」を8月19日に開催し、小中学生19人が参加した。
午前中は本堂でお経練習や写経などを行った。慣れないお経や数珠の扱いに苦労する場面もあったが、一心に集中し写経に取り組む姿が見られた。お昼には毎回好評の長さ約6メートルの竹を使った「流しそうめん」を子供たちは満喫した。
午後からは岡山理科大学のボランティアによる科学実験教室が開かれた。「いのちってなあに?」を実験テーマに、科学工作に加え顕微鏡を使って植物が呼吸する様子や、池から採取した水に棲む微生物を観察した。
参加した子どもたちからは「来年も参加したい」という感想が多く聞かれ、楽しみながら「いのちの不思議」にふれる良い機会になった。
2023年7月29日号
広島 第1回死の体験旅行Ⓡin本覚寺
【広島】 広島市中区の本覚寺(渡部公友住職)で、7月29日、第1回死の体験旅行Ⓡin本覚寺が、広島市内外より5名の参加者にて開催された。
死の体験旅行Ⓡとは、欧米のホスピスで開発されたと言われるワークショップで、自分にとって大切なものを書き出し、ファシリテーターが語るストーリーに合わせて、時には諦め、時には手放す、死に至る過程を疑似体験するプログラムとなっている。
今年2月に大分市常妙寺(永石光陽住職)でワークショップを体験した渡部住職がその内容に感動し、5月に講師養成講座を受講したのち、準備を進めていた。
広島市在住の男性参加者は、「軽い気持ちで参加したが、普段、自分自身が意識していない部分に気付きを得た。また機会があれば参加したい」と感想を述べた。渡部住職は「死を見つめ、生を考える学びの機会として、今後も本覚寺で定期的に開催していきたい」と抱負を語った。(中谷康韻支局長)
2023年7月26日号
島根 親子ふれあい寺子屋
【島根】島根県青年会(橘亮光会長)主催の「親子ふれあい寺子屋」が、島根県宗務所と島根県檀信徒協議会(品川保夫会長)との共催で7月26日開催された。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されたことで、実に4年振りの開催となった。会場は安来市本成寺(岡本亮敬住職)。青年会主体のスタッフ14人が、いのちの話、写佛、座禅、行儀作法、食事作法の指導を行った。また、流しそうめん、本成寺眼前を流れる飯梨川での川遊び、バーベキューなどお楽しみが盛り沢山で、子供たちの笑顔が眩しかった。橘会長は「思いやりの心の大切さに気付いてもらうことが出来る内容にしたかった」と語り、参加者の協同作業をあえて行う等の工夫をしていた。子供たちは、はじめは緊張していたが、打ち解けてきた途中からは、自ら「他者への思いやり」を実践していた。参加者は来年も参加したいと笑顔で語っていた。