全国の通信記事
2023年3月3日号
岡山 定林寺歴史博物館開設
【岡山】岡山市北区建部町に位置する定林寺(田辺学成住職)に於いて、歴史博物館が開設された。
定林寺は、備前国主松田元勝(元藤)が、父松田元成家臣大村盛恒を弔う為に建立され、旧赤磐郡立雲山大乗寺より大曼荼羅御本尊並びに日蓮大聖人御尊像を遷座賜った。
昨年、位牌堂を改修する際に、美作郷土資料にない定林寺の歴史資料が発見され、檀信徒並びに有志の方々の支援のもと、博物館開設に至った。
田辺住職は、「この歴史博物館を通し、拝観されます方々の祖先を敬うきっかけ、更には、世界平和・宗教和合・地域の宝・歴史財産になれば幸甚に存じます。」と語っている。
展示物としては、不受不施日蓮大聖人御尊像・松田氏由来の備前法華資料・松田氏と親交のあった垪和郷の資料・美作國絵図、等がある。
尚、開館時間は午前十時~午後五時、閉館時期は春秋お彼岸・お盆・十二月であり、来館の際は、事前に連絡が必要である。
鶴田山定林寺
℡(086-722-3444)
2023年2月10日号
岡山 点字経本作成
【岡山]岡山県社教会では、令和4年度事業として点字経本が作成され、2月10日に管内全寺院に納本された。
これは岡山県内において冠婚葬祭事業を運営される飛鳥グループ協同組合様よりSDGs(持続可能な開発目標)活動のひとつとして点字経本普及活動を行っており、「是非とも日蓮宗にも」とのお声掛けよりこの事業が始まった。
岡山県は「点字ブロック発祥の地」と呼ばれており、昭和42年3月18日岡山市中区原尾島の交差点に世界で初めて点字ブロックが敷設されて以来55年の月日が経過した今では世界150ヶ国以上で点字ブロックが採用されている。
今回、点字経本の作成には点字物印刷出版・視覚障害者就労支援を行う社会福祉法人 岡山ライトハウス様のご協力を頂いた。この印刷所では、視覚障害者の方々が作業を手伝いされ、点字印刷物の普及と就労支援の一助を担われている。実際に、この点字経本の製作現場では視覚障害のある方々がその指で一字一字確認しながら1冊づつ製作にあたられている。
寺院の法務においてこの点字経本が実際に活用される場面は多くないと思われるが、こういった活動が視覚障害者に対する理解を深めるための啓蒙活動や就労支援に繋がることであると強く願い、ご紹介させて頂いた。
*もし、ご購入をお考えの方がおられましたら、岡山県社教会事務局までご連絡下さい。
1冊900円で、1冊より製作可能。岡山県社教会事務局 呑海寺内 内田智教(℡086・482・0132)
2022年11月10日号
岡山 第33回檀信徒研修道場
【岡山】去る十一月十日、岡山市北区西辛川に位置する「さくら祭典きびつ」に於いて、第33回檀信徒研修道場が行われ、県内檀信徒三十七名が参加した。
今回は、コロナ禍のため三年ぶりの開催であり、新型コロナウィルス感染防止対策徹底のもと、通常とは異なる半日の研修内容で行われた。
午前九時半より開講式が行われ、大野玄秀宗務所長(岡山市太然寺住職)導師により法要が営まれた。
写真撮影の後、平野泰真岡山立正青年会会長(備前市妙圀寺住職)による、日蓮聖人ご生涯の法話が行われた。
続いて、平野師の話を受け、DVD「歌舞伎 日蓮」の鑑賞が行われた。初めて観たという参加者は、「大変素晴らしかった。他の檀信徒の方々にも是非観せてあげて欲しい。」と喜びの言葉を述べた。
その後、場所を移し、岡山立正青年会制作の写経用紙を使用して写経が行われた。
「一々文々是真仏」のもと、皆、一字一字大事に心を込めて書いていた。
最後、閉講式が行われ、参加者全員に修了証が授与され、研修が終了した。
次回は、世の中の情勢を鑑みた上で、令和五年春に開催される予定である。