2022年9月27日
大阪三島 第54回近畿教区修法師会研修会
【大阪三島】9月27日に大阪府高槻市のアベストグランデ高槻を会場に第54回修法師会研修会が開催され42名の修法師が参加した。開会式に引き続き、講師に振屋裕匡師(神奈川県長福寺住職)を迎え『無木の木』を講題として研修が執り行われた。振屋師は身延山大学の非常勤講師として『読経』の授業を担当。また法華経一部読誦講習会の主任講師や平成23年度荒行堂の全堂木鉦師を勤めるなど、一貫として法華経読誦の重要性を説かれており、今回の研修においても「法華経の読誦は我々僧侶にとって基本中の基本である」と語った。講義の最後には参加者からの懇請で振屋師自身が木鉦を持ち、参加者全員で寿量品一巻を読誦するなど終始法味に包まれた研修会となった。参加者から「初心に戻れた」「改めて読経の大切さを知った」など、読誦が僧侶の土台・根幹であることが再認識できたとの声が多く上がった。
コロナ渦にあって自粛中止傾向にある昨今、近畿教区修法師会においても三年ぶりの研修会であった。閉会式では当番幹事山口貴大会長(大阪府三島)が「規模を縮小しながらですが久しぶりの研修会となりました。また、本年は加行所も開設されます。法輪を転ずと申しますが、少しでも前に進めようとの思いで開催に踏み切りました。皆様の御協力に感謝申し上げます」と謝辞を述べ無事閉会となった。