2021年3月28日
佐賀 本山光勝寺第65世松島日應師の晋山式
【佐賀】桜満開、春爛漫の3月28日、佐賀県は小城市にある鎮西本山松尾山護国光勝寺で、第65世松島日應師の晋山式が行われ、僧侶檀信徒200人が参列した。光勝寺は文保元年(1317)九州探題職を任命された千葉胤貞公によって創建された古刹で、当山十五代目に「鍋冠り日親上人」が九州の総導師職に赴き中興された、九州唯一の本山である。当日は天気があいにくの雨。10時過ぎに行列が始まり、無数のお題目の声に包まれながら山門をくぐった後、厳かな雰囲気の中、11時に晋山式が始まった。式中松島新貫首は奉告文にて「宗祖の立正安国のみ教えを伝え、久遠成院日親上人の絶対的法華経信仰流布を誓い、開闢700年という歴史の重さを胸に刻み、前平井猊下の復興事業を継承し、九州唯一の本山としての存在を示し、立正安国・祖願達成の為不惜身命の決意をもって法華経・お題目を流布せん事を誓い奉る」と継承に対し報恩の思いと護山の決意を述べた。祝辞には大本山池上本門寺貫首菅野日彰猊下、九州教区長長崎県宗務所所長渡部智文僧正、宗会議員佐野前延僧正、國相寺筆頭総代清賀千江子氏それぞれが述べられ、松島師の日蓮宗においての布教や修法に於いての功績を讃えられ、さらには寺門護持発展の功績にも触れられ、光勝寺での今後の活躍を大いに期待された。松島師は謝辞で「参与、総代の推挙により第65世の法灯を継承する事となりました。先人たちが築き上げてきた歴史と信仰を繋ぎ、前貫首平井日延猊下の意を受け継いだ事業達成に邁進する事をお誓い申上げます」と最後に誓われ、コロナ禍の中の晋山式開催でしたが無事に終えることができた。