2018年6月30日
神奈川2 社会教化事業協会研修会
【神奈川2】社教会(山本貫恭会長)主催、宗務所(楠山泰道京浜教区長・所長)後援の「平成30年度社教研修会」が6月30日、横須賀市大明寺(所長自坊)で行われ、僧侶・寺庭婦人・檀信徒ら、約90人が出席した。
同社教会は「私にできる社教活動」「お寺でできる社教活動」をテーマとして活動しており、その活動の一環として年に一度講師を招いて研修会を行っている。
今年は、高知県四万十市生まれの全盲のミュージシャン・堀内佳さん(高知県観光特使・四万十観光大使)が、『今、幸せに生きるために』と題してコンサート・講演を行った。
研修会に先立ち、楠山住職が挨拶。
堀内さんは、胎児のとき目の癌になり、両眼球を摘出して全盲となったこと、その生い立ちから話し始め、真心・本当の愛で守り・育ててくれた両親への想いや感謝の気持ちを話した。
また、その両親とわずか5歳で離ればなれになり、盲学校での寮生活を始めたこと、その寮で自分の弾き方を信じながら、独学でギターを学んだことなどを、明るく、笑いを交えながら語った。
また「ご自身のことを振り返っていただいて、頑張ってきた自分のことをもう一回見直して愛してあげてください。これから先何があっても、どんな辛いことがあっても、ご自身のことだけは嫌いにならないでください」と話すなど、会場にもたくさんのメッセージを投げかけた。
話の合間には、これまで出会ってきたさまざまな人へのメッセージとして作った『夢キラキラ』『そのままの君で』など、たくさんの曲を披露。
その愛や夢、希望にあふれた曲や話し方に、聴衆は涙を流し、魅了され、終始感動の中、コンサートは終了した。
最後に山本会長が挨拶し、堀内さんに惜しみない拍手が送られる中、研修会は終了。参加者の60代の女性は「とても感動した。自分のことが嫌いになったときもあったが、これからは自分を好きになるように心がけて、堀内さんのように明るく前を向いて生きていきたい」と話すなど、大盛況だった。