2017年3月30日
秋田県宗務所・東日本大震災第7回忌慰霊団体参拝
【秋田】
日蓮宗秋田県宗務所・伝道会(柴田寛彦所長)主催、東日本大震災第7回忌慰霊団体参拝が3月30、31日に行われ、県内の僧侶・檀信徒24名が参加した。初日は、早朝よりバスで東北教区東日本大震災第7回忌法要が行なわれる、宮城県七ヶ浜国際村へと移動。法要では、東北教区長(阿部是秀師)を導師に、追善供養・復興祈願を祈り、唱題では参加檀信徒が法鼓を打ち鳴らし供養の念を一心に捧げた。
二日目は、震災当日の津波避難場所にもなった石巻日和山公園を訪れ、自我偈・唱題、そして参加者全員で「いのりの言葉」を読み上げた。
また、市内を一望できる当公園から街並みを見た檀信徒からは、「6年が経過した今も尚、復興途中にある現実を見ると、改めて震災の甚大さというのを感じた。ここに避難してきた方々は、津波に飲まれていく街を見てどんな気持ちであっただろうか。心中を察するといたたまれない気持ちになる」と話した。
続いて訪れた陸前高田市では、海岸近くにある道の駅に於いて追善回向が読み上げられた。震災時は14・5メートルもの高さの津波が襲ってきたといい、現在も震災当時のまま建物が残り、その荒れ果てた様子を見て涙する檀信徒も見受けられた。
最後は同市内にある海雲山妙恩寺(風間文静代務住職)を参拝し、慰霊法要が厳修された。堂内の中心には世界平和と犠牲者慰霊の為に作られた悲母観世音菩薩像があり、被災地の希望の灯となっている。全行程を終えた参加者からは「今回は7回忌という事で一つの節目ではあったが、これで終わる事無く、これからも供養する気持ちを持ち続けていきたい」と述べた。