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2016年3月20日
宮城 慈母観音菩薩像の鑿入れ式
【宮城】総本山身延山久遠寺(内野日総法主)から仙台市本山孝勝寺(谷川日清貫首)に贈られる慈母観音菩薩像の鑿入れ式が3月20日、孝勝寺で行われた彼岸会並東日本大震災慰霊法要のなかで行われ、僧侶檀信徒約300人が参加した。
法要後、鑿入れ式に先立ち挨拶に立った谷川貫首は、「東日本大震災の多くの犠牲者と、淋しくて、悲しくて、苦しくて、辛い避難生活を強いられている人に1日も早い心の安らぎを取り戻すという願いで、身延山大学の柳本伊左雄教授が中心になって像の製作がはじまった」と経緯を話し、「多くの人の鑿入れで、慈悲深い温かな光が出て、震災犠牲者の供養と参加者の先祖供養にもなる」と述べた。
真剣な面持ちで式に臨んだ参列者は、「鑿入れできて光栄です。このお守りを大事にします」と話し、慈母観音菩薩像の一部入れたお守り袋を大切に持ち帰った。