2016年1月17日
鎮魂の祈り、今もなお
【兵庫東】青年会(都倉隆祥会長)は、1月17日神戸市中央区東遊園地で、阪神淡路大震災発生21年の慰霊法要を行った。発生時刻の午前5時46分に当園 内竹灯籠前で黙祷し、毎年ボランティアの人たちによって作られた雪地蔵に一読し、物故者の霊位に回向した。読経中は、僧侶の後ろにたくさんの来園者が集ま り、共に祈りを捧げている。その中の人たちに話を聞くと「毎年こちらに来て、お坊さんの後ろで手を合わさせていただいています。震災が起こって20年以上 経ちますが、これからも亡くなった人たち家族にお祈りしていきたいです。」「日頃、震災で経験したことは忘れるようにしていますが、この日だけはおもいっ きり泣いて、亡き家族のことを思う様にしています。」というコメントが印象的だった。
今年から公園内の「1.17」の竹灯籠に「未来」という文字が加わった。被災した経験を共に支えあって歩んできた20年。21年目の今年からは、次世代へ 語り継ごう、この経験から命の尊さ、人々の絆を大事にしていこうと動き始めている。当青年会でも、直接震災を体験した会員が少なくなり始めている。そんな 中、「未来」へ僧侶一丸となって、継続して語り繋いでいく必要性があると感じずにはいられないのである。