2015年8月27日
静岡中 「教師大会」と「夏季講習会」
【静岡中】宗務所(中條曉秀所長)主催の「教師大会」と「夏季講習会」が8月27日、清水テルサで開催され、管内教師約50人と檀信徒約30人が参加した。
午前の教師大会では、宗務院太田順祥伝道企画課長が6年後の「日蓮聖人御降誕八〇〇年」に向けての宗門運動と布教方針、それに伴う慶讃事業について説明した。
午後の夏季講習会では、静岡大学名誉教授でNHK大河ドラマの時代考証も担当している歴史学者の小和田哲男氏を招き、「戦国武将の宗教政策」と題して講演が行われた。
小和田氏は今川義元から徳川家康までの宗教政策・宗教観を紹介し、僧侶が現世とは縁が切れている「無縁」であるが故に自由であり、それにより権力者とのあいだに軋轢や歩み寄りが生じたことを浮き彫りにした。また富士宮市西山本門寺にある「信長公首塚」についても、本能寺の変に居合わせた日蓮宗僧侶・本因坊算砂との関係から「あり得ない話ではない」と言及した。
質疑応答では、大河ドラマにおける時代考証の難しさを、「オーストラリアのない地球儀」や「宝永山のない富士山」など、具体的なエピソードを交えて披露した。