2015年4月28日
佐賀光勝寺で婦人部統一信行会
【佐賀】立教開宗の聖日である四月二十八日、小城市の鎮西本山松尾山光勝寺において、宗務所(田中英康会長)主催の婦人部統一信行会が開催された。
佐賀県内の各寺院より、寺庭婦人、女性の檀信徒の方々が集まり、僧俗合わせて200名程の参加者が、光勝寺の本堂にて精進の時間を過ごした。
まず最初に、田中所長を導師として、法味言上がなされ、その後に女性が信仰をする事の大切さを話された。
佐賀県ではつい先日、日青会主催の身延団参があり、その時七面山に登ったり、大野山本遠寺にお参りした方が大勢いる中で、お万の方の様に、強い信心を持つことが肝要だと説かれた。
次に、光勝寺の平井日延貫首が、他の宗教では女性の立場が弱い中で、
仏教では女性も僧侶になることができることを、また法華経提婆品によって、安心して成仏できることを力強く説明された。
午前中の最後は、宮崎県日南市白蓮寺ご住職の松野蓮香上人による法話が行われた。
法話といっても、女性ならではの明るく砕けた話し方で、ご自身の半生を面白おかしく語られるものであった。
会場には常に笑いが起こり、また女性同士が共感できる部分では、多くの方がうなずいたり、目尻に涙を光らせる場面も見受けられた。
「自分の心を安定させる」為に、波乱万丈な経験をされた松野上人のお話に、会場の女性も男性も、元気を頂いたようであった。
そして同時に、檀信徒やそうでない方々が、安心して相談できる場所・人物になるために、僧侶側の努力もこれまで以上に大切であると、厳しい言葉も発せられた。
法話の後に昼食休憩を挟み、午後の研修として、声明師会会長の藤本宣文上人による、和讃・仏讃歌の練習が行われた。
歌を通して気持ちを一つにするというのは、どこでも昔から行われていることの一つであり、普段はなかなか触れることの少ない和讃・仏讃歌ではあったものの、最後には参加者が心を合わせて、祈りや信仰に対する思いを高めることができていた。
家庭での信仰の現実を見てみると、男性よりも女性が熱心で、女性が主導でお供えをしたり、お寺にお参りをする事が多いのではないだろうか。
そんな女性達にしっかりと眼を向け、寺院の護持・発展、ひいては宗門運動の盛り上げにも力を貸して頂けるよう、これからも婦人部統一信行会という絶好の場で、布教を続けていかなければならない。