2014年5月25日
新たな歩みを固く誓う
【滋賀】長浜市妙立寺(大西寛明住職)では5月25日に本能寺の変慰霊法要・清正公大祭・稲荷大祭」が厳修され、檀信徒約四十名が参列した。
妙立寺は日像上人の命を受けた大覚大僧正により建立された寺院で、末寺15ケ寺を有したが、安土法論の折り織田信長の軍勢により末寺共々「焼き討ち」の法難に会い伽藍尽く灰塵に帰した。
そのような経緯で織田信長は当寺にとって遺恨の人物であったが、この度改めて寺宝を調査すると「小河愛平一子」建立の銘の入った日蓮聖人座像が発見され、小河愛平氏は、本能寺の変にて森乱丸兄弟と同じ小姓で、共に信長公を最後まで守り、討死された忠臣である事が判明した。
住職曰く「察するに愛平氏の子供が、後にこの日蓮聖人像を造立し、父 愛平の菩提を弔ったと思われる。天明八年まで京都にあり「京都大火」で焼け出され、どういう過程にて妙立寺に伝わったかは不明である。いつまでも昔にこだわり続けては、新しい歴史は作れない。この事を私達に教える為に出現されたと思います」
この度、出現された日蓮聖人像の仏縁によって新たな歩みを進める妙立寺。恩讐を忘れ、自他共に仏道に精進することを住職・檀信徒共に固く誓いあった。
この後、加藤清正公拝領の「玄武」の飾りの付いた『鎮宅霊符神の神鈴』を頭上に頂き、檀信徒の「家内安全」を祈願した。