2014年5月25日
親子参加型ハイキングイベント 能勢クエスト開催
【大阪豊能】宗務所(森慶典所長)では5月25日(日)、教化センター企画による「能勢クエスト」が、早くも夏を思わせるような日ざしの下開催された。
このイベントは、マップとカードを頼りに数々のクエスト(問題)を解き明かしながら寺院を巡り、御朱印集めと秘法の謎解きをしながら、最終的な合計ポイントで順位を競う親子参加型謎解きハイキング。町内で生活している子供達や、町を出て都会へ引っ越していった家族が、能勢出身である事に誇りを持ち、能勢のお寺に親しみを持ってもらうために企画され、第1回目は管内山間部の東郷地区寺院6カ寺で行われた。
保護者同伴の子供達や、ハイキング目的の大人グループも含め、68名(内 子ども21名)の一行は午前10時30分、スタート地点の圓珠寺を出発。子供達の柔軟な閃きと、大人の豊富な知識で、各寺院に設定されたクエストを次々とクリアし、お昼には定刻どおり昼食会場に到着。境内の日陰に思い思いに腰を下ろし、おにぎりを頬張りながら両手いっぱいに集めたカードを友達同士で見せ合ったり、同伴の親や菩提寺の檀家さんと午後の戦略を練る姿が見られた。午後になると30℃近くまで気温が上昇し、終盤にはだらだら坂の難所も待ち受けていたが、参加者の足取りが鈍ることもなく、笑顔とハシャギ声はゴールまで絶えなかった。
ゴール地点での各賞発表の後、森宗務所長から参加者へ感謝と労いの言葉が贈られ、次回の再会を約束して幕を閉じた。今回の教化センターの試みに、興味を持って集まって下さった参加者が「能勢クエスト」を通して、日蓮宗がこの地に教線を拡げて以来何百年もの間、今もなおこうして地元の皆さんと共に歩むことが出来ている歴史的背景を、改めて考える機会になればと願っている。
また、時代の趨勢と共に稚児行列の参加者を集める苦労も囁かれる昨今、教化センターでは「能勢クエスト」を宗祖御降誕800年を迎えるに当たって、播種的なイベントの一つと位置づけ、定期開催を目指して鋭意取り組んでいきたいと考えている。