全国の通信記事
2013年8月26日号
「学ぶことは伝えること」~未来のたからもの~
八月二十六~二十八日、長崎県島原地区寺院の青年僧で結成する
「普賢会」(会長 森本尚純上人)は第三十五回夏季仏教修養道場を雲仙市
長国寺と雲仙市 千々石少年自然の家を会場に開催し、小学一年生~中学二年生の二十六名が参加した。
夏休みでも、巣ごもりがちな子供たちを集めて、宗教教育と修養を元として
普段の生活から離れた非日常的な活動を増やしたカリキュラムで実施している。
今年は雲仙・普賢岳噴火災害の二十三回忌の年。その時にはまだ生まれていない子供たちに、どのように災害を伝えていけばいいのか、それをテーマのひとつにして、今回は子供たちに自分の肌で火山の凄さを感じてもらおうと、災害時の消防団長で指揮を執られていた石川嘉則氏(南島原市 妙法寺総代)に災害現場で、当時の重々しい災害状況の説明。その後、妙法寺に移動し、自作の噴火災害の紙芝居を演じていただいた。自分の肌で直に感じた分、子どもだけではなく、スタッフも何かを得たようであった。
記念品として、腕輪念珠を作成。三日間の思い出を一珠一珠に込め「ずっと大切にします」といいながら大事そうに旅行バックにしまっていた。
子供は本当に素直である。このような子供たちと一緒に大人は何をなすべきか。
常識や考え方の大事な基準である宗教教育を学び・伝えることが、私たち大人 特に宗教者の役割であり、伝えることによって、大人自身も学び子供も得がたい体験をすることに意義を感じた充実した夏の三日間であった。
自ずと合掌する姿に感銘した修養道場
8月26日から27日にかけて、広島県呉市の法華寺様にて総代、世話人、婦人会が中心となり、第10回目のサマースクールが開催されました。今回の参加者は七名の元気な子どもたちが集まりました。
まず始めに入校式を終え、お経練習、宗歌の練習、紙芝居、夜には花火大会、スイカ割りをして初日を終えました。
次の日は早朝よりラジオ体操、本堂 境内の掃除、折り紙教室、感想文を書き、昼食にみんな大好きなカレーを頂き、閉校式を終え解散しました。
みんなお寺の仏様の近くで、たくさん遊んで、たくさん学びました。
また御宝前に行くと、何も言わなくても自然に自ずと合掌する姿に感銘を受けました。
来年も、必ず参加します。と元気に帰って行きました。
なつやすみ 寺子屋 開催
【茨城】八月二十六日、茨城県南ブロック(古渡裕行ブロック長)主催で五回目となる、子ども修養道場『なつやすみ 寺子屋』が取手市瑞法光寺(速水壽壮住職)で開催され、小学生の男女二十八名が参加した。
速水住職導師のもと開校式が行われ、教師を含め全員での自己紹介が行われたあと、宝塔偈とお題目の写経が行われた。子ども達は、見たこともないような漢字に四苦八苦しながらも、みんな丁寧に書き上げていた。
続けて行われた作法教室では、昨年にも来て頂いた表千家流の渡部佳子さんに来て頂き、実際にお茶の入れ方・出し方などの指導を受けた。
お昼は本物の臼と杵を使っての餅つき体験。自分でついたお餅を使って大福を作り、お雑煮を用意して、つき立てのお餅をみんなで味わった。