全国の通信記事
2024年4月15日号
京都1 日ノ岡宝塔春季追善供養法要
【京都1】4月15日(月)、京都市山科区の日ノ岡にある宝塔(題目碑)で、京都府第一部宗務所所長の小田和幸師を導師に追善供養法要が営まれた。この法要では、粟田口刑場で処刑された約1万5千人の罪人の供養が行われ、また立正安国と交通安全の祈願も行われた。
この宝塔は、かつて粟田口刑場で処刑された罪人の供養のために建てられましたが、明治時代初めに刑場が廃止され、廃仏毀釈の影響で宝塔は取り壊され、後に埋没してしまいました。昭和時代に入り、道路や鉄道の工事が進む中、埋没した宝塔の一部が発見されました。その後、法華信者である小島愛之助氏が日蓮宗寺院に呼びかけ、日ノ岡に新たに宝塔を建立することが決定されました。建立の際には、同じく埋没していた車石も敷石として使用されました。車石は江戸時代に京都から大津間に存在した牛車専用道路に使われていた石です。
この法要には車石研究会のメンバーも参列し、一緒にお題目を唱えることでご縁を感じておられた。彼らの教科書やインターネットには載っていない細かな歴史を語る言葉一つ一つに、過去の出来事への思いやりが伝わってきた。
2024年3月10日号
京都1 本山 本満寺伊丹瑞栄師晋山式
【京都1】令和六年三月十日(日)、京都市上京区の本山 本満寺(廣宣流布山 本願満足寺)に於いて、第六十四世 瑞相院日顕(伊丹瑞栄)上人の法灯継承式が、身延山久遠寺持田日勇法主猊下、田中恵紳宗務総長などの来賓各聖、また僧俗約二百名が参列する中、厳かに営まれた。
晋山にあたり、伊丹日顕貫首は奉告文の中で身延山中興のの重乾遠の三師や、師範である本満寺第六十二世伊丹日章上人の功績に触れ、「恩山の一塵徳海の一滴に粉骨を以て謝するがごとき思いであり、後席を拝するにその責任の大いなるを感ずるも、其の身文字通り浅学菲才にして得る処無く、其の任に有らざれども、本日御来駕の各御尊聖の御指導御鞭撻と、有縁の檀信徒各位の御協力を請い願いて、微力乍ら報恩の誠を盡す覚悟なり」と御宝前に申し上げられた。
2024年3月4日号
京都1 法華経一部読誦講習会~五之巻~ IN WEST
【京都1】3月4日から6日の2泊3日、京都市山科区 大本山 本圀寺で、部経読誦普及員会 WEST主催の「法華経一部読誦講習会~五之巻~ IN WEST」が開催された。
講習会では、法華経をゆっくり一々文々、オウム返しで読み進められ、参加者は仮名無しの経本に一文字ずつペンで文字を抑えながら、時にはルビを書いたり、メモを取ったりしながら学んだ。
今回の受講者は7名、内容講義のみの参加が3名であった。2日目に行われた内容講義は三木天道師(教法院住職、京都一部布教師会会長)が講師を務められた。講義は談義形式で進められ、終止和やかな雰囲気。池上の一部講習会を既に修了され、2周目を受講する参加者は「半分は旅気分ですが、お経を共に読む同志と充実した時間を過ごせることに感謝している」と法華経の(旅)行者は笑顔で語った。
部経読誦普及委員会事務局 正伝寺
https://temple.nichiren.or.jp/0031022-shoudenji/
一部経読誦講習会IN WESTブログ