全国の通信記事
2019年10月26日号
新潟北 第29回北陸教区檀信徒研修道場
【新潟北】新潟県北部宗務所(豊田見栄所長)では10月26日(土)、佐渡市真野の本山妙宣寺(関日道貫首)において第29回北陸教区檀信徒研修道場が開かれ島内外より64名の檀信徒が参集した。
午前10時より馬田行康教区長導師のもと法味言上、記念撮影、写経、つづいて、愛知県田原市法華寺住職豊田慈證上人を講師に迎え「お題目結縁-佐渡法難と阿佛房夫妻-」を演題に高座説教をいただいた。
説教では、佐渡での阿佛房・千日尼夫妻の日蓮聖人へのお給仕とお題目との結縁に触れ、佐渡での聖人の苦労をお話しされた。午後からは日蓮聖人が千日尼に授与された「女人成仏の御曼荼羅」を拝観し、参加者からは聖人直筆の大きな御曼荼羅本尊を前に感嘆の声があがっていた。その後休憩をはさみ、唱題行、写経開眼、閉場式と続き、一同解散となった。
2019年9月3日号
新潟北 佐渡団参視察会
【新潟北】本年9月3日から5日にかけ、新潟県佐渡市において、日蓮宗宗務院伝道部主催、宗祖降誕800年顕彰部会並びに本山史跡顕彰プロジェクトチーム(PT)共催による佐渡団参視察会が2泊3日で行われた。本山史跡顕彰PTは、令和2年より宗祖日蓮聖人の佐渡御法難750年を迎える島内の塚原山根本寺・妙法華山妙照寺・蓮華王山妙宣寺の三本山を中心とした霊跡由緒寺院宗門史跡へ団体参拝旅行の促進を企画し、当日、全国宗務所代表者・同PT関係者等の約90名が 佐渡島両津港に集合した。(以下、主要な日程を記載)
視察会一行は、初めに新穂地区に移動し、宗祖の配流地であり『開目抄』(上行菩薩として法華経を弘める誓願の書)を述作した「塚原三昧堂」跡に建立された本山根本寺を参拝した。次に佐和田地区に移動し、第二の配流地であり『観心本尊抄』(題目成仏と本尊を説き明かす書)を述作され、「本尊始顕」(正式な大曼荼羅本尊を始めて書き顕す)の地である本山妙照寺を参拝、続いて、宗祖が遠く安房小湊の両親の墓へ向けて祈りを捧げた宗門史跡實相寺等を参拝した。
翌4日は、御赦免状(鎌倉幕府の流罪赦し状)を持参した日朗上人が漂着され読経し一夜を過ごされた経島(小木地区)、宗祖が越後に向けて船出された真浦(赤泊地区)、宗祖御上陸の地の宗門史跡松ヶ崎本行寺、峠越え御休息の地である小倉御梅堂を参拝し、御赦免状披見の地である後山本光寺等を参拝した。晩には、宿泊先にて、佐渡市長の三浦基裕氏が挨拶に訪れ、佐渡観光をPRされた。
5日は、宗祖に給仕し塚原三昧堂での生活を支えた阿仏房を開山とする本山妙宣寺を参拝した。境内の五重塔は、県内唯一で文政8年(1825)の建立であるという。次に両津地区へ移動し、平成15年5月に建立された佐渡日蓮聖人大銅像を参拝、両津港に面した施設「あいぽーと佐渡」にて、佐渡観光交流機構による「佐渡島PRプレゼンテーション」が行われた。最後に、太田順祥日蓮宗宗務院宗祖降誕800年担当課長より「今回の佐渡団参視察会に、代表で来られた皆様が親善大使となり、地元管区に佐渡島における宗祖の御足跡・歴史や魅力をお伝えし、実りある団参旅行に繋げていただきたい」との言葉で締めくくられた。
2019年5月23日号
新潟北 佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査
【新潟北部】5月23~24日、新潟県佐渡市において、日蓮宗現代宗教研究所三原正資所長による佐渡島内日蓮聖人御霊跡の現地調査が行われた。三原所長によると、本年度の中央教化研究会議は宗祖の上行菩薩(末法に法華経を弘める代表者)の自覚に関わるテーマであることから、佐渡の調査へ赴く事になったという。
23日午前9時に佐渡島に到着した三原所長一行は、島の玄関である両津湊の妙法寺より出発、宗祖が上行菩薩の自覚を表した『開目抄』を著された塚原三昧堂の霊跡本山根本寺、次に、佐渡島内で最初の信者となり宗祖に給仕の誠を尽くされた阿仏房夫妻ゆかりの本山妙宣寺等、佐和田地区では、宗祖の教義の根幹である題目成仏と本尊を明かした『観心本尊抄』を著され、正式な曼荼羅本尊を始めて顕された「本尊始顕」の地である本山妙照寺や、宗祖が安房小湊の両親の墓へ向けて祈りを捧げた実相寺等を参拝。最後に相川地区の過疎化寺院の調査を行った。
翌24日は早朝より佐渡市庁舎にて三浦市長・伊藤副市長を表敬訪問し、来年より宗祖佐渡法難七五〇年を迎える島内寺院霊跡について意見交換をおこなった。続いて、御赦免状を持参した日朗上人が漂着され一夜を過ごされた経島(小木地区)、宗祖が御赦免となり越後に向けて船出された真浦(赤泊地区)、宗祖御上陸の地の松ヶ崎本行寺、御休息の地である小倉御梅堂等を参拝した。
三原所長は今回の佐渡島内宗祖御霊跡調査の成果として「このたび宗祖の足跡をたどり、宗祖が使用された硯水の井戸、一夜を過ごされた御欅(おけやき)、お手植の梅の木などが大切に保存されているのを拝し、往時の信徒が宗祖の思い出を大切にしていたことを実感した。今日の私たちも、霊跡を巡拝することによって信仰を深めていきたい」と語った。