2023年7月9日
【大阪三島】乾性寺で日久大姉供養会
【大阪三島】7月9日、乾性寺(阪田祐光住職)は、長壽院殿妙遠日久大姉供養会を厳修した。長壽院殿妙遠日久大姉は、乾性寺開基檀越である土岐定義公(第二代高槻藩主)の母。
「長壽院殿妙遠日久大姉のための法要をするにあたり、どうせならば華やかで明るいものとしたいと思った」と阪田住職は述べた。
この日、午後1時半から奥田朋子氏主宰の双葉書道教室が本堂に入り、方便品第二の写経に励むとともに、長壽院殿妙遠日久大姉のために六尺塔婆を建立した。この塔婆は住職・奥田氏・書道教室の生徒全員の合作であり、安置した際には写真撮影をする参加者の姿が多く見られた。
奥田氏は「ご住職と共に試行錯誤しながらやってきた写経の会、輪が少しずつ広がってきて喜ばしいことです。お寺を身近に感じ、筆を持つことも楽しく感じられるような写経の会にしていきたいと思っています」と表現し、今後への熱い思いを語った。
写経の後、音楽法要をテーマとした供養会が続いた。演奏者が読経と僧侶の動きに合わせて二胡を演奏し、式の雰囲気づくりに努めた。二胡演奏者でファンシャオ二胡教室主宰の澤田雅子氏は「荘厳なお経の世界を二胡が邪魔しないか心配でしたが、やってみると深淵に響くお経に乗せて、驚くほど心地よく歌うことができました。お焼香に合わせた二胡協奏曲「心香」も大変感慨深いものがありました。貴重な経験をありがとうございました」という感想を述べた。
今回の法要の参加者の大半が檀信徒ではない書道教室の生徒や近隣住民の方であり、地域に開放された寺院を目指す住職としては、大いに嬉しい結果となったことが伺える。(阪田祐光通信員)