2014年12月3日
市原市本念寺で入寺
【千葉西】市原市福増本念寺(石川浩徳代務住職)で十一月二十三日、宗祖日蓮聖人七百三十三遠忌御報恩会式と本堂向拝落慶式にあわせて第三十七世石川央樹師の法燈継承式が行われ、百名の檀信徒が参列した。
午前九時、さわやかな秋晴れの下、福増公民館から、大太鼓を先頭に、新住職を含む檀信徒と稚児の行列が出発。法燈継承式に先立ち、新住職を修法導師に十四名の稚児に健康発育祈祷が行われた。
次いで山本隆真宗務副長(市原市光福寺住職)より辞令伝達の後、前住職から払子を手渡された新住職は、奉告文で、さらなる寺門興隆と檀信徒教化への邁進を仏祖三宝の前で固く誓った。
前住職は謝辞で「住職就任から四十三年、仏天の加護と檀信徒の皆様のおかげで務めることができました」と話し、新住職は「歴史と伝統のある本念寺の法燈継承は大変名誉なことであると同時に重責を感じています。皆さんが当山の檀信徒で良かったと誇りに思えるようなお寺にしていきたい」と決意を語った。
同寺は延文五年(一三六〇年)草創の古刹。元天台宗であったが、文禄元年(一五九三年)に本宗に改宗し、さらに寛文年間(一六六一~一六七三)の本念院日弘上人が独力で本堂・諸堂を整備し、寺号を現在のものに改めた。