全国の通信記事
2023年7月22日号
大阪三島 「Love Life Vibration」
【大阪三島】7月22日、高槻市本行寺(山口貴大住職)は、「Love Life Vibration」と題するイベントを開催した。これは、ジャズと読経、仏画アートを融合させたイベントであり、同寺初の試み。
14時から始まったイベントは、ジャズの演奏と歌から始まった。その後、山口住職の読経が演奏を引き継ぐ形となり、再び演奏へと戻る。参列者たちは読経が新しい形で組み込まれたこの法要を、片手に真剣な様子で見つめていた。
今回歌手を務めたMya吉田昌代氏は、「初めての試みだったが、山口住職の感性の素晴らしさを目の当たりにし、またしたいと思った。ぜひ多くの方に広めていただきたいと思っている」と述べた。
その後の仏画アートは、ジャズの音楽が流れる中、数名の芸術家たちによって本堂の中で描かれた。仏陀の顔を描いたこのアートは、最後に山口住職が「妙法」の文字を書き、完成となった。拍手の際には会場に大きな拍手が鳴り響いた。参列者たちは立ち上がって写真を撮影し、このイベントに満足を覚えたことが見て取れた。
アーティストの井上信子氏と白髭ヨシ子氏は、「素敵なイベントに呼んでもらい、とても楽しかった。お寺でできたことはとても嬉しかった。次回もまたやりたい」と意欲を見せた。
今回のイベントについて山口住職は、「10分ほどの打ち合わせで間に合わせたので緊張したが、できてよかったと思う。お寺はただ待っているだけではなく、自分たちからも何かをしていかなくてはならないと思い、今回のイベントに挑んだ。音楽や読経という垣根を飛び越して挑戦したことは文化的で、大切なことだと実感した」と述べ、このイベントで多くの人が楽しむことを願っていることを参加者たちに発信した。
2023年7月9日号
【大阪三島】乾性寺で日久大姉供養会
【大阪三島】7月9日、乾性寺(阪田祐光住職)は、長壽院殿妙遠日久大姉供養会を厳修した。長壽院殿妙遠日久大姉は、乾性寺開基檀越である土岐定義公(第二代高槻藩主)の母。
「長壽院殿妙遠日久大姉のための法要をするにあたり、どうせならば華やかで明るいものとしたいと思った」と阪田住職は述べた。
この日、午後1時半から奥田朋子氏主宰の双葉書道教室が本堂に入り、方便品第二の写経に励むとともに、長壽院殿妙遠日久大姉のために六尺塔婆を建立した。この塔婆は住職・奥田氏・書道教室の生徒全員の合作であり、安置した際には写真撮影をする参加者の姿が多く見られた。
奥田氏は「ご住職と共に試行錯誤しながらやってきた写経の会、輪が少しずつ広がってきて喜ばしいことです。お寺を身近に感じ、筆を持つことも楽しく感じられるような写経の会にしていきたいと思っています」と表現し、今後への熱い思いを語った。
写経の後、音楽法要をテーマとした供養会が続いた。演奏者が読経と僧侶の動きに合わせて二胡を演奏し、式の雰囲気づくりに努めた。二胡演奏者でファンシャオ二胡教室主宰の澤田雅子氏は「荘厳なお経の世界を二胡が邪魔しないか心配でしたが、やってみると深淵に響くお経に乗せて、驚くほど心地よく歌うことができました。お焼香に合わせた二胡協奏曲「心香」も大変感慨深いものがありました。貴重な経験をありがとうございました」という感想を述べた。
今回の法要の参加者の大半が檀信徒ではない書道教室の生徒や近隣住民の方であり、地域に開放された寺院を目指す住職としては、大いに嬉しい結果となったことが伺える。(阪田祐光通信員)
2023年6月11日号
大阪三島 高槻市圓通寺で法燈継承式
【大阪三島】令和5年6月11日、高槻市富田町正法山圓通寺にて、法燈継承式が厳修された。これによって井上龍芳師から、第二十八世井上龍洋師へと住職が引き継がれた。
コロナ感染拡大等の理由で延期となっており、約3年越しの継承式となった。
井上龍洋新住職は、「圓通寺の法燈の護持と寺門興隆に粉骨砕身して参りたい」と述べ、引き続きの協力を呼び掛けた。