全国の通信記事
2022年7月10日号
愛媛 世界平和を祈り千羽鶴を千鳥ヶ淵に奉納
【愛媛】7月10日に太田智健師(法徳寺住職)は檀信徒ら6名と共に法徳寺(愛媛県今治市宮ケ崎甲609‐1)で、千鳥ヶ淵に奉納する千羽鶴を作成した。事前に世界平和のために折った折り鶴を、1羽1羽ていねいにまとめながら、色とりどりの千羽鶴ができた。
折り鶴は有志の檀信徒が作成しており、今年もダンボール一杯作成した小学生もいた。その活動は大きいものではないものの、10年以上も続けられている。近年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、思うようにお寺にお参りできない状況が続いている。当日活動した檀信徒らは感染対策を行いつつも、近況報告や千羽鶴の作成手順などをお互い話し合った。
この活動は愛媛県管区教化センターの活動として愛媛県各地区の寺院で行われており、少しでも世界が平和で安心して暮らせるようにと願いが込められている。今年もまとめられた千羽鶴を毎年8月15日に営まれる千鳥ヶ淵戦没者追善供養並世界立正平和祈願法要にあわせて奉納する。
2022年5月8日号
愛媛 出開帳 一般に公開されたことのない仏像・寺宝展
【愛媛】教化センター(出開帳実行委員会)は、4月29日から5月8日まで愛媛県美術館(愛媛県美術館 特別展示室1・2・3)で、「出開帳 一般に公開されたことのない仏像・寺宝展を」行った。
3つの展示室をそれぞれ経典の区分法である序分・本分・流通分に分け、テーマに沿って仏像57体・大曼荼羅はじめ日本画など17軸、5箇寺から69点の展示を行った。
本分では、御宝前の立体曼荼羅を平面に配置。仏さまに包まれた霊山浄土を表現し、来場者を圧倒した。中には、「普段見ることができない仏像や刀を間近で見ることができて、貴重な体験ができた」「次はいつ開催されますか」などの声があった。
当初800名の来場を目標としていたが、終わってみると3倍以上の2,487名の来場者があり、平均滞在時間も40分と主催者の予想を超えていた。嬉しい誤算としては、SNSでの投稿や口コミからの来場者がいたことや何度も足を運ぶリピーターも多く、連日のにぎわいを見せた。
2022年4月1日号
愛媛 仏像・寺宝公開
【愛媛】出開帳実行委員会では、令和4年4月1日より19日まで今治法華寺(愛媛県今治市中浜町4丁目118)にて「県美に出展しない仏像・寺宝公開」を公開している。同行事は、「出開帳」一般に公開されたことのない仏像・寺宝展(以後出開帳展)開催に向けクラウドファンディングを行っており、「出開帳展」を成功に導くべく企画されたものだ。日蓮宗総本山身延山久遠寺歴代法首40世から50世の染筆された大曼荼羅を中心に、法華寺ゆかりのある本山などの貫首さまの大曼荼羅と江戸初期から近代までの仏像9躰と、江戸時代に作られたお守り等の版木を展示している。 近年では、少子高齢化と人口流出の影響を受け地方寺院の存続が難しくなっているが、地方寺院にも貴重な文化財が数多くある。主催者である出開帳実行委員会の讃岐英昌師は、「地方寺院の持つ、文化財継承の底力を感じていただきたく開催している」と述べている。4月29日から5月8日には、「出開帳 一般に公開されたことのない仏像・寺宝展」を愛媛県美術館2階で出展予定である。