2023年11月2日
千葉南 いすみ市大栄寺で御前立日蓮聖人像の開眼
【千葉南】いすみ市大栄寺(遠藤了義住職)は11月2日、お会式法要に併せて御前立日蓮聖人像の開眼を営み、僧侶檀信徒ら約40人が参列した。
開眼された同像は四百年以上の歴史を持つと伝えられ、時代ごとに修復と彩色が施され今回が6回目の修復となった。もともとは同寺の末寺で奉安されていたが明治の廃仏毀釈により廃寺となり、地域の公会堂を経て同寺に安置された。
式中には、修復を手掛けた松本定祥(仏師)・恵実(截金彩色師)夫妻に感謝状と記念品の贈呈が行われ、清饗では三代目古今亭圓菊による落語会が3年ぶりに開催された。
遠藤住職は挨拶で「今回の修復は鎌倉時代に日蓮聖人が召されていたお衣をイメージして彩色してもらった」と語り、「落語会の圓菊師匠は前座時代から来ていただき、21回目を数えました。人は縁や恩に支えられて生きています。このお会式で知恩報恩の気持ちを新たに日々を過ごしてください」と述べた。参列者の女性は「祖父母や両親が手を合わせていたお祖師さまが綺麗になって良かった。住職が80年は輝きを保つと言っていたので、孫の代まで同じお姿を拝めることができるのは嬉しいです」と話していた。