2023年8月20日
静岡中 第2回「少年少女 おもす道場」
【静岡中】令和五年八月二十日から二十一日にかけて、大本山北山本門寺(静岡県富士宮)に於いて小・中学生を対象とした修養道場、第2回「少年少女 おもす道場」を開催した。昨年は日帰りでの実施であったが、今年は一泊二日での開催とし、計二十三名の子供たちが参加した。
子供たちは僧侶から日々の生活の中で大切となる五つの心(精進・持戒・禅定・忍辱・感謝)や仏事の作法、食の有り難さについて学び、また「重須孝行太鼓保存会」との交流がなされ、演奏体験時には子供らしい元気な音色が重須の境内に響き渡った。レクリエーションでは、孝行太鼓の父母会が手作りの縁日・夜店を演出し、子供たちは駐車場にて花火、射的、輪投げ等を体験し、大いに喜んだ。さらに本宗教師で手品師でもある五太子上人が本格的なマジックを披露され、目の前で次々と起こる摩訶不思議なパフォーマンスに、子供だけでなくスタッフの大人も心を奪われ歓声を上げた。
「お寺での生活に触れ・泊まる」という学校では出来ない非日常を心と身体で体験した子供たち。初めは不安な表情も見られたが次第に笑顔がこぼれ、修了時には誇らしげな表情で、保護者と帰路についた。
同寺執事長で道場長を務めた鈴木春雄上人(養仙坊住職)は、「泊まるからこそできる夜の唱題行や早朝五時からの勤行への参加は、子供たちにとっては大変なプログラムだったかもしれません。他方で同じ釜の飯を食べ、親元を離れ仲間と共に大浴場に浸かり大広間で眠るというのは子供達にとって貴重な思い出となることでしょう。そしてそれが、結縁の種となります」と語り、大過なく無事修了出来たことの感謝を述べた。