2022年11月1日
長崎 長崎市本蓮寺開創四百年記念法要
【長崎】令和四年十一月一日、長崎市筑後町 聖林山本蓮寺(山田浩文住職)にて、日蓮聖人御生誕八百年・本蓮寺開創四百年記念法要が執り行われ、およそ二百七十名の檀信徒並びに有縁の方々が集り、瑞宝太鼓が花を添えた。記念事業としては、本堂瓦葺き替え並びにスロープの設置等、本堂内外の大改修が行われた。
本蓮寺は元和六年(一六二〇)長崎港を一望できる丘の上、サンジョアン・バウチスタ教会跡に建立された。本堂正面に鎮座される日蓮聖人像は、開山開山本瑞院日恵上人が脇差と共に徳川秀忠公より拝領し、江戸より長い道中を運ばれ鎮座された。町中焼き尽くされた元禄の大火にも、原爆で本蓮寺全山灰なっても、この祖師像は難を逃れ長崎の街を見続けてきた。
記念法要に参列した田上長崎市長は「長崎には二つの世界遺産がありますが、現在も現役で本来の仕事を続けている遺産を可動資産と言います。本蓮寺はまさに、過去から現在、そして未来へと歴史を伝え続ける可動資産とも言える。どうぞこのまま長崎の街をしっかりと見続けて欲しい」と話した。また山田住職は「いくら便利になっても、結局最後は人の手。ひとりでもさぼれば全体が滞り、皆が一つになれば不可能を可能に出来る。今回の事業でそのことが痛いほどわかった。この歴史ある道場で人づくりに邁進したい。」と謝辞を述べ、盛大な落慶法要は幕を閉じた。