2021年12月5日
熊本 管区教師研修会
【熊本】十二月五日㈰、熊本市中央区のANAクラウンプラザホテル熊本 ニュースカイで、日蓮宗熊本県宗務所・熊本県布教師会主催、熊本県日蓮宗新聞支局共催による「令和三年度 管区教師研修会」が、熊本市内で郷土料理店「名物馬肉料理天國」を経営する前田強氏を講師に招き、開催された。
濱田義正宗務所長を導師に法味言上の後、前田氏の『新型コロナに感染してー感染体験から学んだことー』と題した講演が始まった。
日本でコロナ感染が広がり始めた令和二年三月、細心の注意を払いながらもコロナに感染した前田氏は、人工呼吸機を装着するほどの重症で生死の境をさまよいながら、退院後は公益のために感染した自身の名前と店名を公表し、その体験を参加者に語った。
死を覚悟した時に家族への感謝の念を、退院後は日常生活を健やかに過ごすことのありがたさ悟ったこと。風評被害や差別・偏見、特に子どもへのいじめをおそれ、当初は公表をためらったものの、公表後はデマや誹謗中傷に悩まされはしたが、それを上回る賛同と励ましをいただき、人間はウイルスよりも怖い、が、それ以上に人間は素晴らしいと感じたこと等、コロナ感染で学んだことも大きかったという体験談と、それを多くの人々に伝えたいという前田氏の熱意に、参加者は胸を打たれた。