2021年9月28日
熊本 本妙寺総門・仁王門改修工事安全祈願祭
【熊本】9月28日、熊本市西区本妙寺(池上正示住職)で熊本地震復興総門・仁王門保全事業改修工事安全祈願祭が営まれた。濵田義正熊本県宗務所長他県内僧侶、落水清弘熊本市議会議員他、熊本市文化財課、工事関係者など約40名が参加した。
その後池上正示住職より「この仁王門は1920年に寄進されました。当時大変珍しい鉄筋コンクリート造りであり、築90年となり老朽化が進んだ2010年に清正公400遠忌記念事業の一環として皆様からの浄財を頂き改修工事を行いました。そして翌年に国の有形登録文化財に登録されました。
しかしながら2016年の熊本地震で甚大な被害を受け、倒壊を免れたものの内部の損壊は激しく、危険防止のため立ち入り禁止となっておりました。安全のため解体も考えましたが、国、熊本県からの一部補助を頂けることもわかり、近隣住民の皆様からも仁王門はこの地域のシンボルなのでぜひ残して頂きたいとの声もあり、仁王門を守り後世に残していくことが、地域のみなさまそして、仏祖三宝に報いることだと思い改修工事を行うことにいたしました。この事業を全うさせて頂くために皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶された。
次に熊本市市会議員の落水清弘様より「池上住職の想いを聞かせていただき胸が熱くなりました。住民の皆様はずっとこの仁王門を朝夕見て生活されており、仁王門もずっと地域の方々を見守ってきました。仁王門はここ花園のシンボル、熊本のシンボルです。わたくしたち地域住民も一丸となって恩返ししていきたい。」とお話しされた。
仁王門の改修工事は本年秋より一年を予定している。