全国の通信記事
2020年7月21日号
静岡中 北山本門寺疫病退散法要
【静岡中】大本山法華本門寺根源(静岡中部・北山)は七月二十一日、「御大事御本尊会」を三密対策の上、例年通り奉修した。御大事御本尊の由来にあやかり、疫病退散法要として、第二波の蔓延が到来しつつある新型コロナウイルスの早期収束と無病息災を願った。
「御大事御本尊」は、衆病退散のいわれのある霊験あらたかな御本尊で、日蓮聖人の御筆と仰ぐ当山の御霊宝の一つ。当山開山日興上人に日蓮聖人から直接授与されたと伝えられ、当地でも地元民の信仰を集め、集落ごとに出開帳法要が行われるなど伝承される。古来より流行り病が広がることが多く、暑さで体力も落ちてくる夏季「土用の丑の日」に、毎年法要を行っている。
生御影尊御開帳法要後に行われた「御大事御本尊祓(はらい)」では、檀信徒が旭日重貫首と鈴木春雄執事長が掲げる御本尊の下を潜り抜け、しきみで払ってもらいながら手を合わせ、無病息災を祈った。
2020年7月7日号
静岡中 「ありがとう」のお題目散華を製作
【静岡中】静岡県中部宗務所教化センター(川村孝裕センター長)は、檀信徒教化事業として「ありがとう」のお題目散華を製作した。この散華は葬儀時に御棺の中に入れるもので、表面のお題目をなぞり、裏面には故人へ手向ける言葉を書くもの。コロナ禍で密を避けたお別れを強いられる中、少しでも故人とのお別れが濃密になるよう考えられた。お檀家さんからは、「思いを文字にすると改めて気付かされる気持ちがあります」「お通夜の後に書きましたが尊い夜になりました」などの言葉をもらっている。連絡先(静岡県中部宗務所0545-64-6668)
2020年7月6日号
岡山 平成30年7月豪雨 物故者慰霊第三回忌
【岡山】西日本豪雨から2年を迎えた6日、倉敷市真備町妙伝寺において岡山県宗務所長 大野玄秀導師のもと第三回忌供養・早期復興の祈願が営まれた。新型コロナウイルス感染症の対策として規模を縮小するに至ったが事前に県内各寺院へ御題目写経をお願いし寺院・檀信徒をはじめ数多くの方々の思い、祈りを奉納し供養作法が行われた。
この写経奉納料は豪雨災害の義捐金にあてられる。
豪雨による死者は災害関連死を含め岡山県では89人、今も猶、約2990人が仮設住宅での生活を余儀なくされている。
妙伝寺住職 山下和昭師から「これからも地元の方々とともに復興を目指していく」と力強く誓われた。