全国の通信記事
2019年6月30日号
愛媛 松山市正念寺で本葬儀と入寺式
【愛媛】松山市正念寺で第24世山下泰温上人の本葬儀および第25世宮澤圭典師の入寺報告式が6月30日に営まれ、松山門中会・愛媛県管内寺院などの有縁の僧侶ならびに檀信徒約200人が参列した。
13時から、雨上がりの空のもと本堂にて松山市大法寺御院首の関谷泰教師御導師のもと、第24世山下泰温上人(遠持院日秀上人)の本葬儀が行われた。山下上人は、大法寺第29世遠明院日詮上人に師事得度、その後信行道場、大荒行堂と幾多の修行を重ねられ、昭和25年妙宣寺、昭和42年瑞応寺、昭和60年正念寺の住職を経て、檀信徒の教化に精進された。宗内においては修法師会長、布教師会長、社会教導師会長、護法担当事務長の重責を全うし、宗外においても保護司、教戒師、交通安全協会役員など、数多くの役職を受けられ社会に貢献されている。式中、参列した檀信徒が生前の山下泰温師を偲び、静かに掌を合わせていた。本年5月15日遷化。世寿94歳。
入寺報告式では、正念寺檀信徒筆頭総代の今廣勝彦氏から招請の儀、愛媛県宗務所長の清家静元師から辞令伝達、正干与である瑞応寺御山主の川井邦正師から新住職である宮澤師に法灯継承の払子が授与された。祝辞では、上行寺御山主川井泰誠師が「どうか檀信徒の皆様と一緒に笑顔で此の岸より彼の岸へ渡っていける人生を送っていけるようご精進、よろしくお願い致します。」と述べた。最後の謝辞にて新住職の宮澤師から「今後、正念寺を開かれたみんなのお寺にしていきたい。祖父の山下泰温師が支えてくれたこの正念寺をさらに盛り立てて頑張っていきたいと思いますので、今後ともご指導ご鞭撻、ご協力の方をよろしくお願い致します。」と、新たな決意を力強く述べていた。
2019年6月29日号
神奈川2・令和元年度社教研修会
【神奈川二】社教会(楠山泰延会長)主催、宗務所(楠山泰道所長)後援の「令和元年度社教研修会」が6月29日、鎌倉市本山本覚寺(永倉日侃貫首)で行われ、僧侶・寺庭婦人・檀信徒ら、約70人が出席した。
同社教会は「私にできる社教活動」「お寺でできる社教活動」をテーマとして活動しており、その活動の一環として年に一度講師を招いて研修会を行っている。
ことしは、平成28年度の同研修会(会場・大明寺)でも講演し、好評だった今泉マユ子氏(株式会社オフィスRM代表取締役・管理栄養士)を再び招き、『食の備えが命をつなぐ~知っておきたい防災食~』と題して研修を行った。
研修会に先立ち、楠山泰道所長、楠山泰延会長が挨拶。
講演では、今泉氏は冒頭からたくさんのスライドや持参した食材・道具を用いて、分かりやすく「お湯ポチャレシピ(電気ポットを使用した料理)」「スカーフ防災活用法(役立つ日用品)」「避難所設営」などから説明を始めた。
災害食については、「特別なものではなく、普段家で食べているものを活用する」「生きるためのだけの食事、我慢して食べる食事ではない」「家族や自分が好きなもの、美味しいと思うものを選び、体と心の栄養を摂る」ことが大切であると強調し、自身が体験した被災地の声や問題点を詳しく説明、ローリングストック(普段食べている物を少し多めに用意して、食べたらその分買い足す考え方)や分散備蓄、カセットコンロ・水の備蓄、防災への意識を高める、「停電ごっこ」「断水ごっこ」を実践することなどの大切さを話した。災害時のトイレ対策などについても説明した。
また、実際にお湯ポチャレシピ「ごはん」と「麻婆高野豆腐」や、カンパンの美味しい食べ方、「切り干し大根の塩こぶお茶和え」「ミックスビーンズの栗あん風」の調理を披露、会場の参加者全員が試食するなど、終始楽しい雰囲気の中、講演は進行した。
最後に「私の願いは、毎日の食事を大切にして、健康を維持することです。私のお話が少しでもお役に立っていただけたら幸いです」と会場に投げかけ、講演は終了した。
山本貫恭前社教会長の挨拶で、研修会は終了。参加者の60代の男性は帰り際「最近も新潟県・山形県、県内でも大きな地震があったように、いつ、大きな地震が起こるかわからない。命を守る、特に食べものやトイレのことは不安材料。こういうお話を聞ける機会はありがたく、勉強になりました」と感想を述べていた。
山梨4 峡北地区檀信徒協議会が身延山輪番奉仕
【山梨4】峡北地区檀信徒協議会は6月29日(土)に7カ寺の僧侶檀信徒70名で身延山輪番奉仕を行った。日蓮聖人降誕800年を前に初の合同での輪番奉仕を企画し、実現となった。須玉町遠照寺の住職長田俊彦上人を導師として内野日総法主猊下から委嘱状を受理された。長田上人は「地方の1寺院では輪番奉仕に参加しづらい面もあるが、合同で行う事で負担も軽減される。輪番奉仕を通して僧侶と檀信徒の信仰を深める事で日蓮聖人の降誕を祝うものに相応しいと感じる。全国の寺院で祖山参拝のきっかけになれば幸いです」と語られた。