全国の通信記事
2019年4月27日号
大阪和泉 平成最後の立教開宗会
【大阪和泉】4月27日に宗務所(佐野一秀所長)主催の立教開宗会法要が本年も堺市の本山妙國寺(岡部日聡貫首)で営まれた。佐野所長を導師に管内寺院教会結社総出仕のもと、多くの檀信徒が参拝した。法要後の挨拶で佐野所長は今期で所長の勤めを終えることにおいて「日々感謝。一日一日が有難かった」と12年間勤め上げた思いを述べ、岡部貫首は如来壽量品第十六の一説から法華経とお題目の尊さを語り、参詣者は耳を傾けていた。
また、この日に『和泉國日蓮宗寺院御首題帳』に掲載されている寺院の全ての御朱印を巡った第一号として泉大津市の本田正博氏の表彰が行われた。『和泉國日蓮宗寺院御首題帳』は未信徒や若い方々にも御首題帳を通して和泉日蓮宗の歴史を知ってもらいたいと願いを込め、宗務所が平成30年9月に発行したものだ。本田氏は僅か数ヶ月で和泉管内の日蓮宗寺院をまわり、「大体は歩いてお参りさせてもらうので、お寺ごとの住職さんとの予定がなかなか合わないこともあったが無事に全てを参拝できた」と述べた。本田氏のその他の御朱印帳も現在6冊目。「病気を患っているが今後も巡れる寺院は出来る限り巡っていきたい」と話した。
静岡中 北斎サミット記念写生大会と記念法要
【静岡中】「富士市に残る北斎の足跡を辿る会」(佐野隆洋会長)主催、「北斎サミットジャパン委員会」(神山典士委員長)共催、富士市後援の、北斎サミット記念写生大会「北斎の冨嶽三十六景を描こう」と「北斎没後百七十周年記念法要」が4月27日、富士市法蔵寺(白木智馨住職)で行われ、近隣に住む幼稚園から高校生までの子どもたち約30人や保護者など、計約100人が参加した。
北斎サミットは、葛飾北斎の業績を宣揚するために発足、今年10月19日にはシンポジウムが開催される。「冨嶽三十六景」のひとつ、「駿州片倉茶園ノ不二」は、法蔵寺境内からの景色であるとされることから今回、写生大会が開催されるはこびとなった。
当日はあいにくの雨天。開会式ののち、子どもたちは書院に移り、法蔵寺裏山から見た富士山の写真と、北斎作「駿州片倉茶園ノ不二」を見ながら、持ち寄った色鉛筆や絵の具を使い、想像力を働かせて思い思いの富士山の絵を描いた。保護者たちは本堂に残り「北斎没後百七十周年記念法要」に参列した。
閉会式では、作家でもある神山典士氏が「北斎は生涯で三万点も描いています。それには一日一枚以上描かなければいけません。皆さんも、何でもいいから自分が好きなものを見つけて毎日毎日続けていってください」と挨拶した。
最後には子どもたちの芸術の上達祈願会が行われた。
子どもたちからは「雨で残念だったけど、思った通りの絵を描けた」「北斎と同じ場所で絵を描けるのがうれしい」などの声が聞こえた。
2019年4月26日号
京都1 京都日蓮聖人門下連合会 立教開宗会
【京都1】4月26日、滋賀県大津市比叡山横川定光院(橋本一妙主管)で、京都日蓮聖人門下連合会主催・京都日蓮聖人門下本山会後援で「立教開宗会」が行われた。
法要では導師を伊丹日章師(京都日蓮聖人連合会会長・本山本満寺貫首)、副導師に橋本一妙師(京都日蓮聖人連合会理事長・本妙寺住職)、永岡悠希師(京都日蓮聖人連合会副理事長・法華宗真門流慶成院住職)が勤められた
僧侶・檀信徒約100名が参道を徒歩で登詣の際は、濃い霧が掛かっており、風も強く定光院へ到着の時には桜吹雪が舞い肌寒い日であった。
しかし、法話や管内寺庭婦人会による和讃の奉納が行われ法要が始まるとともに雲一つない青空が広がり新緑が鮮やかに輝き清々しい中での法要となった。
法要では、京都日蓮門下連合会各本山の貫首臨席のもと行われ、宗派を超え僧俗一体となり法華経・お題目を唱える声が比叡山の山に響き渡った。