2016年11月27日
青森県宗務所唱題行のつどい
【青森】青森県宗務所(秋田堯瑛所長)主催の唱題行のつどいが11月27日、青森市妙覚寺(工藤泰輝住職)で開催され、約150人の檀信徒僧侶が参加した。
このつどいは、唱題を通して但行礼拝の精神を学び、唱題による仏性顕現を目指す「人づくり」を目的として毎年開催されている。
講師である求道同願会副会長の田端義宏師(鰺ヶ沢永昌寺住職)は、「お題目は、死んでから幸せになるのではなく、今、生きているうちに幸せになるためにお唱えする。せっかく日蓮宗とご縁があるのだから、ただ見物しているだけではなく、身(身体)と口と意(心)をつかって、一緒に報恩感謝のお題目をお唱えしましょう」と奨励した。
実践修行で田端師は「礼拝とは、新しい水(清浄な心)を入れるためにコップの中の汚水(卑しい心)を捨てる行為。」と説いた。全員で一斉に礼拝をして修行に入ると、堂内が一瞬で厳粛な空気に包まれた。
約1時間の唱題を終えると、全員が充実感と満足感で満たされたと口々に話していた。今回初めて参加したおいらせ町唯円寺檀家の堀内トサ子さんは「礼拝に始まり礼拝に終わる所作のひとつひとつに深い意味があることを知った。唱題行には仏様に近づく全てが包括されていると教わり、いいかげんにお題目をお唱えしてはならないと心新たにした」と話していた。