2016年4月29日
新潟西 日蓮聖人の足跡顕彰碑建立
【新潟西】 柏崎市・妙興寺(宮澤順亮住職)は四月二十九日、市内にそびえる米山山中に建立した日蓮聖人の足跡と同寺跡地の記念顕彰碑の除幕式を集まった檀信徒や近隣住民とともに行った。
旧鎌倉街道に位置する現在の柏崎市・米山の大平の地は、日蓮聖人が佐渡ヶ島から鎌倉へ戻られる道中をお書きになられた『光日房御書』のなかにも記されており、鎌倉時代当時の交通路であったことから多くの弟子や檀越も佐渡に向かう際にはこの道を通られたと推察されている。
その由緒結縁により妙興寺はかつてこの大平に建立されたが、天正十六年に現在の地に遷っている。宮澤住職は、顕彰碑建立をきたる大聖人御降誕八〇〇年記念として、また平成三十三年の御降誕御正当年が妙興寺開山である常在山日玄聖人の六五〇遠忌に当たることから歴代上人の報恩事業としても発願し、全国の有縁檀信徒の浄財によって今回建立に至った。
除幕式に参列した方は「身近なご足跡を通して、聖人の生きられたお姿を有り有りと感じられることは、地元に生きる者やこの地に縁ある全ての者の悦びと誇り。同じように全国各地に残る小さな足跡も、それぞれ盛り立てて頂きたいと思います。」と話していた。
なお同寺では御遺文の記述をもとに、日蓮聖人が歩まれた同じ時節を選び毎年「足跡顕彰行脚」を二十年に亘って続けており、今後も広く信徒の参加を募っている。