2015年5月26日
山梨3・檀信徒協議会講演会~佛のさとり~
【山梨三】檀信徒協議会(時田勲会長)は五月二十六日、南アルプス市飯野「桃源文化会館」を会場に研修講演会を行った。
講演会前には、檀信徒協議会総会が執り行われ、新役員が選出された。新会長には長遠寺総代の時田勲氏が選ばれ、前会長の功刀章光氏より肩章を授与され新会長に就任した。
毎年恒例となったこの講演会では、今年は身延山大学仏教学部学部長・智寂坊住職の池上要靖師をお招きし、各寺院総代百五十名の出席の中、一時間半に亘って講演が行われた。
『佛のさとり』と題した講演会で池上氏は、「さとりという字を漢字で書かなかったのは、「悟り」と「覚り」の二通りあり、各々の意味が異なるからであると始め、「悟り」の方は自分を表し、自分のことが良く分かる、悟るという意味であり、「覚り」の方は自分の身の周りの事が解るという意味である。」と述べ、また諸法(現象)と縁起(作用)の関係にも触れながら講演を進めた。
池上氏は「私たちが今、普段の生活の中で、朝お仏壇に線香をお供えし、ご先祖様に手を合わせお題目を唱える事は、自分達が子供の頃から親の後ろ姿を眺め学んできた事であり、その親も同じように学んできたことである。お釈迦様のさとりは長く伝わっていて私たちの生活の中の仏教に息づいている。自分の心を磨き、より良い状態を作り、周りへ影響を与え、子や孫に受けついでいくのは自分達の使命である。」と結んだ
各寺院の代表として参加している総代の面々も池上氏の講演を聞き、各々先生の話を考え、心を惹きつけられ法話に聞き入っていた。
講演後、檀信徒協議会の時田新会長は池上氏の話について、「一生の生活の中で、人間としてあるべき姿を教えられた気がする。また今回の講演での話を明日への糧として、生活していきたいと」と会を代表して謝辞を述べた。