2014年9月29日
静中で寺庭婦人研修旅行
【静岡中】9月29日、平成26年度静岡県中部寺庭婦人会(富士宮市法華寺 川名睦子会長)研修旅行が行われ、管内寺院より46名の寺庭婦人が参加した。
昨年好評だった、「身延山を歩く」企画第2弾として、身延山大学教授、望月真澄(妙栄寺住職)先生を再び講師にお迎えし、七面山麓と、古き七面山の宿場町だった赤沢集落を中心に、望月先生のユーモアたっぷりの解説を交えながら散策した。
赤沢宿は、身延山久遠寺とそれを守る霊山・七面山を結ぶ参詣道にある、唯一の宿場町として栄え、最盛期の明治から昭和20年頃には「講」と呼ばれる信仰団体を中心に1日数千人もの人々が行き交ったと云われている。山の中腹にある集落には、かつての面影を残した町並みが広がっていた。
妙福寺(井出智裕住職)にて子安八幡像の御開帳を頂き、かつて日朗上人と南部実長がご一泊され、集落の人とともに改宗されたという話題になると、誰もが神妙な面持ちで聞き、感銘を受けていた。
この赤沢集落には、かつて9軒もの旅館が石畳の道沿いに並んでいたが、現在唯一宿泊業を営んでいる江戸屋旅館にて昼食を済ませ、続けて羽衣滝・白糸の滝とお万さまの銅像を参拝。
七面山の登りはじめの2丁目にある神力坊(久本雅俊住職)では、伽藍坊大善神の前にて一心合掌。その像容はまるで役の行者のようで、七面山が修験道の行場であることが改めて窺えた。
身延山周辺の知識、そして会員相互の親睦も一層深まり、実りのある充実した研修旅行となった。