2014年8月27日
義長会 研修会~正しい衣帯の扱い方~
【山梨三】法縁の親睦団体である義長会(中村義恵会長)は八月二十七日、南アルプス市鏡中条の玉泉院(石原義春住職)を会場に研修会を開催し、会員教師二十名が参加した。
「正しい衣帯の扱い方」と題した今回の研修会は、日蓮宗声明講師の村上通明師を講師に招き、参加者が衣帯一式を持参しての実習形式にて約二時間半に亘って行われた。
まずは白衣の「男畳み・女畳み」の違いの説明から始まると、本衣、素絹、五条・七条袈裟、袴と次々に着脱や畳み方について実習を進めていった。
それまで我流や学生時代に習った方法でしていた者は、本来の畳み方との違いに驚きながらも、効率の良い畳み方には大いに興味を示していた。
特に素絹については、膝の上に乗せて畳み半畳の広さで簡単に畳めるとあって、「早速明日の法要の時にやってみよう」と意気込む者もいた。
この研修会の中で、講師の村上師は技術的な手本を見せての実習を行うだけでなく、深草元政上人の「草山要路」や優陀那院日輝上人などの先師の言葉や思想を取り上げ、宗門の先人達から大切に受け継がれてきた「僧侶としての生き方・心得」についても講義した。
そして「私たちは時代の流れと共に楽な方へ楽な方へと流されてしまうが、略して良いものとそうでないものがある。正しいことを身につけ、次世代に引き継げるように勉強を重ねていかなくてはならない」と述べた。
閉会の挨拶で中村会長は、講師の村上師に深くお礼を述べると共に「今まで自分がいかに我流でやってきたのか良く分かりました。これからは自分の能力を諦めずに一層勉強に励んでいきます」と結んだ。