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2014年6月28日

能勢妙見山境内のブナ林で発芽確認される

豊能140707【大阪豊能】「能勢の妙見さん」で知られる大阪府豊能郡能勢町の能勢妙見山(植田観樹住職)の境内のブナ林において、本年、十数年ぶりに400本以上ブナの発芽が確認された。近年、鹿の害などで減少しているブナ林を再生するため、6月28日に僧侶と近隣住民が妙見山では初となる保護活動に乗り出した。
同寺のブナ林は600メートル級の標高における日本の南限にあたり、大阪府の天然記念物に指定されている。通常ブナは、寒冷地や1000メートル級の高山でしか育たないため、近畿地方では非常に珍しい。また、妙見山のブナ林は樹齢500年を超えるものが多い事でも有名だ。
建材などに利用できず用途が少ないブナは、杉や檜に植え替えられることが多いが、同寺のブナは境内地という聖域にあるため、同寺が何百年も守ってきた。だが、近年は充実した種が滅多に落ちず、上手く発芽しても鹿などの動物に食べられ、新しいブナが育っていない。加えて、昨年は樹齢500年を超えるブナが台風のため倒れるという出来事も重なり、関係者は危機感を募らせていた。
そんななか、今年は十数年ぶりに豊作となり、かつて無いほどの発芽が確認された。そこで、同寺関係者と地域住民が協力して保護活動に乗り出すこととなった。保護活動にあたっては、兵庫県立大学服部保・名誉教授とNPO法人森林再生支援センター高田研一・常任理事の協力を得た。
28日は僧侶や住民らが高さ10センチほどの苗を約300本スコップで掘りポットに移し替えた。
同寺植田観肇・副住職は「ブナ林は生物多様性の象徴とも考えられ、ブナ林の保護は仏教の「共生」の思想にも通じる。ブナ林を再生することで、地元住民や山を訪れる人に「共生」の大切さを伝えて行きたい」と語った。

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