2014年2月25日
若手僧侶の研修会
【静岡中】2月25日(火)、静岡県中部教化センター(四條邦幸センター長)主催の若手研修会が、中部宗務所(貫名英舜所長)に於いて、講師に久住謙昭上人(横浜市妙法寺住職)を迎えて行われ、地元若手教師約30名が参加した。
久住師は「生死に係ることこそ、宗教者・仏教者が関わるべきである」と考え、一昨年10月に「僧侶がつくったエイジングノート いのちに合掌」を出版している。
エイジングとは、人生を重ねるという意味であり、また「死」と向き合うことはより良く「生きる」ということ。
限りある人生だからこそ精一杯生き、悔いのない人生を送り、心豊かに生きていくことが仏教の生き方であり、またそれを形にするのが、この「エイジングノート」の目的の一つです。と語った。
更には東日本大震災以来、「家族や友人を突然亡くし、悲しみ嘆いておられた姿を間近にし、亡くなって行った人達だけが震災の犠牲者ではない」との想いから、地元青年会、全国有志の浄財により建立した慰霊塔「久遠の祈り」についても触れ、「日本が、そして仏教が大事にしてきた「縁」、そして日蓮宗が宗門運動として掲げている「いのちに合掌」。この2つの尊さを伝えていくことが、お題目信仰の大きな役割ではないか。
命を咲かせるため、より良く生きていくため、おしえの詰まった有意義な研修となった。